第一時限目
「結芽~っ!今日部活は?」
「先生進路相談で来れなくて自主練だから、今日は行かな~い!」
「やったぁ!じゃぁ、久々にカラオケでも行かない?」
「カラオケ!?行く行くっ!」
高校生になってから初めての秋。
紺色のブレザーに、黒と白のチェックのスカートの制服をほんの少し崩して着る。
あたし、竹内結芽〈タケウチユメ〉は受験勉強からの解放からか、高校に入ってから毎日の様に新しく出来た友達と遊び回っていた。
こんなあたしでも、高校は部活推薦で入学。
中学から始めた剣道は思いのほかすんなり体に溶け込み、中学時代は部長を任せられ大会では結構いい成績を残したりしていた。
成績があまり良くなかった分、合格が決まるまでバカな頭をフル活動させ、必死になって勉強したっけ…
合格の知らせを担任から電話で聞いた時、まさか合格するなんて思いもしていなかったあたしは泣いて喜んだ記憶がある。
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