第11話 目覚め?

カーラはそう言うなり懐からナイフ取り出し私に迫ってきます。私は後退り逃げようとしますが私の後ろで今まで黙っていた兵士が私を押さえます。


「っ!?な、なんで‥‥?」


慌てる私を見てカーラは歩を止め、また笑みを浮かべて口を開きました。


「ふふ、逃げられるとお思いで?私は殿下とある取引をしたのです」

「で、殿下?」

「ええ、あの方はあんたとの婚約を破棄したくてしたくて仕方なかった、だから私があんたに罪を立てさせる変わりにあんたの命をくださいと言ったの、そしたらあの方は大喜びで賛同されたわ!!しかも回りに根回しもされてね、ふふ、お分かりになりました?貴方、誰からも必要にされていないんですよ」


そう言うなりカーラはまた歩みを始めました。


ああ、私はここで終わるのね、


自分の最後を確信した私は涙を流しながらも


誰か、誰か助けてくださいっ!!


そう願いました。


その時、


「そんなにいらないなら俺がもらおう」


真っ暗な闇で染まる墓地にその声が辺りに響きました。


☆☆☆


俺は寝室に向かいクローゼットを開けた、そこには誰が着るんだ?と思うほどの真っ黒なフード付きマントがあるからだ。それを手にしてから未だに部屋で惰眠を貪るゴミを叩き起こした。普通に起こしても起きないのでゴミの顔面に土魔法で作った仮面を張り付ける。仮面には空気をするための穴などなくやがて苦しくなったのかゴミはうごめき暴れだす、実はこの仮面、着けるとなかなか剥がれない粘着効果つきだ。作り方は企業秘密だけど、やがてゴミは仮面に気づいたらしく仮面を外そうと両手掴みまるでコメディアニメを見ているかのように暴れだした。俺はその様子を離れて見ていた。そしてやがてビクビクしながら倒れたので仕方なく仮面を外してあげることにした。

え?簡単に外れるのって?簡単だよ?

水球(メチャクチャ高密度の)を顔面に高校球児並のドスレートをぶちこむだけ


「んごばっ!!?」


ちょっと訂正かな?

ゴミは床に倒れてたからメンコのように振り下ろしました。‥‥メンコやったことないけどね


仮面は水球が当たると粉々に砕け、仮面の破片(泥)でぐちゃぐちゃな残念美少女が顔の穴という穴からいろいろな液を垂らして現れた。うん、美少女でもこれはないわ~


そしてようやく意識が回復したゴミは俺の姿を見るなり


「殺す気かっ!!!?」

「うん」

「全く、こんな美人を‥‥え?‥‥本気で?」

「んー9割りがた?」

「メチャクチャ本気じゃん!!本気で殺りにきてるじゃん!!こわっ!!え?鬼畜?サド?私応えられるかな?」

「うるさい」

「んがっ!?」


なんか気持ち悪かったのでとりあえず尻に強化した蹴りをいれた。ゴミは勢いよくベッドに倒れた。

そしてピクピクと尻を震わせながら


「あ、あれ?ちょっといいかも‥‥?」


と訳のわからないことをいうのでとりあえず無視した。

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