第4話 耳栓

俺は✉️を見てふっと笑いステータスボードを閉じた。そしてまたコーラを注ぎ一気に飲み干す。

あ~

至福の時間だ

俺はキッチンに向かい冷蔵庫を開ける。

中に鶏肉があったので炒め物を作ることにした。そして出来上がった料理をリビングに運び食べてはコーラを飲む


「くぅ~!!うめぇ!!」


ちなみに最初の一回のピコーンから今コーラを飲むまでの間何回も通知の音は鳴っている。俺はそれを聞こえないようにしてさらに食べては飲むを繰り返す。


するといつの間にか煩かった通知音は鳴らなくなっていた。


とうとう諦めたか?


そう思った時


ばたんっ!!

「っ!?」


急にリビングの扉が開かれた。

俺は驚き振り向く、そこに立っていたの美しい金髪の女だった。服は白一色でいかにも神というか天使?みたいな素養をしている。

女はぷるぷると目尻に涙を貯め


「なんでシカトするんですかっ!?」


と叫んだ

そこで俺はああ、ゴミがきた。

と思った


☆☆☆


「なんでメール見てくれないんですかっ!!というか、なんで私が貴方の生活費とか諸々ださないといけないんです!?さっき口座見たからものすごーーーく引かれててびっくりしましたよっ!!しかも私の隠し財産までの綺麗に失くなってるし、なんなんですか!!」


ところ代わり俺もゴミもソファーに腰を下ろし向かい合わせで座っていた。

ほんとはゴミを座らせたくなかったのだが俺が無視していると勝手に座ったのだ。

はぁ、帰れよ‥‥土に


「聞いてますかっ!?というか私が来たのにお茶の1つも出さないのですか?ねぇ?聞いてますか?ちょっと?ねぇ?私をいないものように扱うのやめてもらえませんか!!」


叫ぶゴミ

俺はソファーから立ち上がる


「あ、ようやくその気になったのですね!!全く、早くするです!!あ、私お茶よりコーラがいいです!!」


俺はリビングにある棚からさき程偶然見つけた物を取り出しまたソファーに戻り座る

そして取ってきた物を


「!?あ、み、耳栓っ!?」


をつけて食事を再開した。


「あ、わ、私がいるのに耳栓をするなんてありえません!!早く外すです!!」

「モグモグ」

「外すです!!」

「モグモグ」


その後も喚くゴミ、だが、一貫して俺が無視していると段々声が弱まり


「ねぇ?聞こえたます?」

「モグモグ」

「聞いてくださいよぉ~」

「モグモグ」


ついにはまた涙を貯めて声を震わせながら


「私の事嫌いですか?」

「嫌い」

「なんで答えるですっ!?」


耳栓って案外聞こえるよね?

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