不死身な死刑囚と殺し屋
追憶劇場
死刑囚
エリスジェイル
メルニア共和国がまだメレン帝国と呼ばれていた時代、世界最悪の独裁者、エリス=メレン・マリアが建てた主に拷問、処刑を目的として建てた刑務所だ。
最終的にエリス本人も処刑されたエリスジェイルは、統一歴22年の現代においても再利用され、能力重犯罪者達が収監されている。
その中でも犯した罪が重く、
『永年死刑』に当てられた者がいた。
永年死刑は、例え死刑後に生き返ったとしても完全に死ぬまで延々と処刑が繰り返される。メルニア共和国でも一部の地域以外禁止されている、基本的に再生力者や不死身に対する刑罰。
ただ、再生力者と言ってもそれは『死なない程度の怪我を直す』レベルのもので、不死身も見つかっていない事から、その刑罰が動くことはほぼ無かった。
この国で永年死刑に当てられた囚人は歴史の中で僅か2人。
1人目は前述したエリス・マリア。そして二人目はこれから公開で処刑される、
美爽が姿を表した時、観衆から驚きの声が上がった。
彼女を見るまでは、まさか12歳の少女だとは、誰一人思いもしなかった。
「っ…っぐ」
必死に声を我慢して壇上に震える足でのぼる美爽をみた群衆の中には、自分の子と重ね、目を背ける者も居た。
だが、それも彼女がある言葉を発するまでの事。
美爽は半ば悲鳴のように、その言葉を放った。
「犠牲は、大きな正義となる。」
不死身な死刑囚と殺し屋 追憶劇場 @Dai-ce
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。不死身な死刑囚と殺し屋の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます