「ああ、シャーリー。久しぶりだね。そっちも元気そうでよかった」

「お手紙を出したとは聞いていましたが、まさかこんなにも早く現れるとは思いませんでした。クリスさんが来ると知っていたら、もっと早起きしていましたのに」

「はっはっは、相変わらずシャーリーはクリスが大好きだな」

「ええ、もちろんですよ父上。クリスさんのお気持ちはわかりませんが……」

「なにを言ってるんだ。もちろん大好きだよ。当たり前じゃないか」

「ならよいのですが」

 クールな妹は大胆である。

「そうだシャーリー。今から父上も加えて町に行かないか? 事件のことは知っているんだよね? それで……」

「はい、知っています。犯人もわかりました」

「そうか、おそらく犯人は母上の……え?」

 今なんて……。

「クリスさんが『今なんて?』というお顔をされているのでもう一度言いましょう。この事件の犯人がわかったのです」

「本当なのか!?」

 父上は乗り出すように食いついた。

 しかし、私もその気持ちは同じだ。だから、はやる気持ちに任せこういった。

「さすが私の妹だ。よくやったシャーリー。ではさっそく、その犯人の元へ向かおうじゃないか」

 私は急いでいた。

「いいえ、その必要はありません」

 それは私の最も恐れていた答えだった。

「なぜなら、犯人はここにいるからです」

 くっ。

「家宝である『エッチなビキニアーマー』を盗み出した犯人は……」

「クリスさん、あなたですね」

 さすが私の妹。正解だ。

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