黒対白華

どんなに苦しくても僕は…

誰にもバカにされない強い子でいなきゃ


だって僕は強いから


自分なんかどうだっていい

みんなの為になるのなら


だから平気だよ?


どんな言葉もどんな暴力もどんないじめも


誰に何を言われても大丈夫

ほら、僕、強いから


みんなが嘲笑っていても平気だよ

僕は大丈夫


僕を笑うみんなの声

僕はいつもの笑顔でかえしてた


だけど頬をつたう温かな液体が何故かこぼれ落ち


溢れて溢れて止まらない


なんで?僕は大丈夫なのに…?

どうして?


わからないまま笑顔で涙をこぼし続けて

1人になれる場所に移動した


こぼれる涙はそのままに

自問自答を繰り返す


なんで?

わからない

どうして?

わからない

なんで?

どうして?

なんで?


上から水がバケツと共に降ってきた

『お前なんか生きる価値もいる価値もねぇんだよ!』

『お前はこの学校の汚物なんだよ!』

『汚物は消えちまえ!』

そんな言葉が聞こえてきた


胸の辺りがズキリと痛んだ


表では平気だと思い込んでいても

本当は限界だったんだ


あれ…僕ここにいていいの?

あれ…僕は…

僕は…何?

ねぇ…誰か教えてよ…

ねぇ…読んでる君でもいいんだ

教えてよ…

ほんとうのぼくを

o…et…yo……

bo…ku…wo…






﹣﹣﹣﹣﹣﹣﹣﹣﹣﹣﹣﹣﹣﹣









あーあ、また壊れちゃったよ

今度の玩具人間は耐えられると思ったのになー

さて、次はどれにしようかな

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黒対白華 @kiminokoe

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