エアコン
よく『エアコンの隙間から目が見える』とか『エアコンの中に誰かいる』とか『エアコンの中から声がする』などの怖い話を見たり聞いたりする。
しかし、私の家のエアコンはとても不思議なことが起きる。
今回は、そんな一風変わった話をお届けしようと思う。
二階にあるエアコンをふとした好奇心で覗いた時のことである。
決して皆の怖い話に触発されて、不安になったとかではない。
断じて。
まず思ったのが、視線があったな、だった。
そう、視線があったのだ。
それを見つめる私。
ナニカも私をじっと見る。
見つめ合う私達。
これが現実なら、恋の一つにでも落ちそうな雰囲気だが、生憎相手はこの世のモノではなさそうだ。
するとソレはこう呟いた。
「アナタトワタシ、コイ、オチル?」
「いえ落ちません結構です」
即答する。
ソレはしょんぼりしながらエアコンの奥に行った。
…ていうか、そこを定住にしないで欲しい。
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