大丈夫

夜中のこと。

変な夢を見た私は、びっしょりと寝汗をかいているのに気付いた。

お風呂でも入ろうと起き上がる。

一階で寝ているから、お風呂は案外近い。

一直線だ。

服を洗濯機にかけて中に入る。

ざばっと水をかぶって汗を流し、ふぅっと一息ついた。

タオルで拭いてあがろうとした瞬間、ずり、と滑った。

あ、やばい、頭うつ。

そう思って衝撃に耐える。

「…?」

待てど暮らせど衝撃がこない。

閉じていた目を開けると、頭がなにかに包まれていた。

ぽけっとする。

声が聞こえた。


「大丈夫か」


「ア、ハイ」


…反射的に返しちゃったけどなに誰?

起き上がる時にちらりと頭の方を見る。


すると、が見えた。


その時の私の顔がこちらである。

「( ゚д゚)」

とりあえず排水溝を綺麗にした。

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