お祭り2
私がゾンビに頭を撫でられるというある意味衝撃的なことを経験した数年後。
久しぶりにまたお祭りにいこうとなった。
今度は家族とだ。
いってみるとやはりお祭りは大盛況。
弟と二人で色々な屋台を回る。
すると、前に入ったお化け屋敷があった。
懐かしいと見ていると、弟が入りたいと駄々をこねだした。
数分の死闘の末、仕方なく付き合うことに。
入ると音がぱったりしなくなってちょっと怖い。
変わってないなと思う。
そういえばあの時のゾンビは元気なのだろうか。
今度会ったらお礼を言いたいと思っていた。
弟が姉を盾に、商品の風船剣を武器にして前に進む。
途中びっくりポイントがあったが、別段何事もなく、時には弟が剣で相手を滅して(やんわりと怒られた)出口についた。
外に出ようかという時。
視線を感じた。
出口の扉のすぐ上。
少女がぶら下がっていた。
首に縄。
間違いない、首吊りだ。
しかも血塗れ。
少女は私が気付くとニタリと笑って呟いた。
「つ ぎ は お ま え だ 」
たらりと女の子から、紅い血が垂れる。
ぞくっとした。
ひぃっ。
慌てて外に出る。
アレは本格的だったとドキドキ言ってる心臓を押さえた。
「姉ちゃん大丈夫?」
「う、うん…最後の女の子めっちゃびびった…」
すると弟はこてんと首を傾げて驚くべき事実を言った。
「何言ってるの、女の子なんていなかったよ?」
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