傷だらけの童話（メルヘン）

VOL.10 後書きに換えて

普段はこのようなものは書かないのですが、今回は敢えて・・・・

”不倫した側から眺めた作品は沢山あるが、不倫をされた側から眺めた作品は少ない”

ある漫画家さんが、ご自分の作品について述べたインタビューで語った言葉です。

なるほど、そうですよね。

世の中に映画、漫画、小説、アダルトビデオ等、創作物は沢山ありまして、その中で『不倫もの』はある意味重要なジャンルの一つになっていますが、確かに一部の例外を除き”された側”視点の作品って少ないですよね。

（特に”妻を寝取られた男”を主人公にしたものは皆無といっても良いでしょう。）

そして、必ずと言って良いほど、読者が”不倫した側”に共感を覚えるようなストーリーになっています。

また”不倫した後、どうなったか”について、詳しく述べられているものもあまりありません。

今回の小説は、そのあたりをヒントに書いてみました。