3つの質問に答えてみた(自主企画「(週刊カクヨム企画) 3つの質問シリーズ。好きなジャンルについて」参加用)

1 執筆において得意なジャンル・苦手なジャンルはありますか?

 特異なジャンルは現代ドラマとエッセイ、苦手なのはホラーや恋愛モノですかね。


2 得意なジャンルについて、そのジャンルの特徴をどう考え、ほかのジャンルとどう差別化できると考えますか? また苦手なジャンルはどういうところが苦手ですか?

 まず、苦手なジャンルに関して。ホラーは、自分がホラーが苦手(=書きたくないし、映画なども含めてこの手のものが苦手)なので、という感じですね。そして、恋愛ものはどう書いて良いのか分からないです。特に心情描写。自分がそういうことと無縁で生きてきたってのもあるでしょうし、あまりそういった作品にも触れてこなかったというのもあると思います。


 得意なジャンル(現代ドラマ)に関しては、自分で世界観のイメージが固めやすいから、というのが特徴かなと思います。現代ドラマというのは舞台が「現代」である、つまり「現存している」世界(架空の街だったとしても、例えばライフラインなんかは通ずるものがあるはず)が舞台になってくるものだと思います。読者もその世界のイメージがつきやすいので、多少説明不足があったとしても読み手がそれを補完出来る部分があると思います。むしろ、あえてあまり周辺の情報を入れないことによって、読み手に想像させる余地を残し、その世界に引きずり込むなんてことも出来ると思います。そこは作者の技量が試されるところでしょうね。

 私はあまり気にしたことが無かったのですが、「他のジャンルとの差別化」という視点で考えてみるとすれば、現実離れさせないことが出来るジャンルなのかなと思います。ファンタジー世界の様に魔法がある訳ではないけれど、歴史・童話のように文明の利器がまだ無い時代という訳でもない。ホラーの様にゾッとする何かがある(幽霊やゾンビの類いですね)訳でもなければ、ラブコメの様に決まった人間関係が無くたって良い(あっても良いと思いますが)。ちょっと抽象的というか、感覚的なものになりますが「こういう世界もあるのか」ではなく「この世界の中でこういう生き方や信条があるのか」という様な、登場人物に自分を投影させやすいのではないかな、と思います。他のジャンルとの差別化を図ろう、という意図があってやった事ではないですが、私が書いた「1/27」ではちょいちょい実在する地名を出しています。ちなみに自分の意図としては、地名を出すことでその土地の気候とか、(行ったことがある場所なら)その土地の空気感や匂い、風景を読者の方々に想起させたいな、というものでした。ただ、こういうことが出来るのは現代ドラマの特徴だと思うし、それだけ身近なものとして物語を楽しめるジャンルなのではないでしょうか。そして、エッセイに関してはその極みだと思います。エッセイだと自分の考えや感覚をより色濃く表現するもの、というイメージで居ます。


3 得意なジャンルを書いている自分の作品以外の作品で、自分に影響を与えた作品、おすすめできる作品はありますか?

 まず、初めて好きになった物語は宮沢賢治の作品です。その中でもおすすめなのは、ベタですが「銀河鉄道の夜」。あまりにも長くなりそうなので詳細は割愛しますが、実は銀河鉄道の夜というのは第一次稿から第四次稿まであって、広く知られているのは第四次稿です。結構大きな変更が繰り返されているのですが、その変遷を見ていくと彼がこの作品に込めた想いや願いというのがより深く分かる様な気がしています。(参考;「【新】校本宮澤賢治全集[第十巻]童話Ⅲ本文編 p.16~28,111~177、 筑摩書房)

 おすすめ作品は「もう一度宙へ」「この素晴らしい世界に祝福を!」など幾つもありますが、特に大きな影響を受けた作品は「Re:ゼロから始める異世界生活」です。この作品はアニメから入ったのですが、恥ずかしながらこの作品に出会うまで「異世界モノ」というジャンルを知らないくらいでしたし、Web小説がこんなに様々な作品を生み出し、またそのプラットフォームがあることも知りませんでした。そんな中でこの作品に出会ったことで自分のカクヨムでの創作活動(=執筆活動)が始まりましたし、作品自体も「こんな表現があるのか」「こんな世界観が描けるものなのか」と衝撃を受けました。間違いなく、この作品が無ければ私がこんな風に物語の世界にどっぷり浸かるなんてことはありませんでした。そういう意味で、「Re:ゼロから始める異世界生活」は最も大きな影響を受けた作品だと思います。


 ここまでお付き合い下さいまして、ありがとうございました!


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