キャッシュレス化

これまた悩みである。キャッシュレス決済に対しポイント還元を付けたにもかかわらず、相変わらず普及しない。この点ではお隣の大国、中国の後塵を拝する事、2、3周の周回遅れの感すらある。

紙幣の印刷、貨幣の鋳造といったコストのかかることから解放されるべきだと上寺は思っているし、国家の通貨なぞその国の信用に基づくもので、電子的に仮想的に表現された数字を金額として人々が信用すれば、現ナマは不要であろう。還流紙幣などトラブルの種でしかなかろう。加えて、人々が紙幣、コインなど現金を介し手渡しでやり取りすることは衛生的に望ましいことではない。現に、上寺は現金の授受を行ったらすぐに手を洗う習慣があった。他人からは神経質すぎるといつも顔をしかめられたが。

また、通貨の流通が電子的になることで、その経路が追いやすくなる。やはり現金というのは違法な経済のやり取りの温床でもあるのだ。

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