第8話 研修の不幸
三年生の中間らへんに悪魔を殺す研修がある。
日本の中部地方、関東地方、東北地方に悪魔が住み着いている。理由は悪魔が日本を支配しようとし、攻めてきたが人類は負けてしまった。今は西の方にしか人類は住んでいない。(陰を除く)
北海道は陰が支配している。
北海道には昔、闇の世界の最強がいた。だがそいつが死んでから北海道は陰のものになってしまった。
俺たちはその最も悪魔の少なく弱い悪魔しかいないと言われる岐阜県に行く。
悪魔にも種類がある。
人間を捕食していなかったり、あまり食べてない悪魔は人間の言葉を話さない。そいつら弱くダークミスト(黒紫の霧)を使いこなせない。
だが強くなるに連れて日本語を喋るようになりダークミストで、再生、ワープゲートの作成、攻撃、毒など沢山の種類があるが全てはわかっていない。まだ何か使える能力があるかもしれないと噂されている。
そして魔王を継いで最強に近い10匹の悪魔がいるらしい。
研修に行くのに飛行機を使い向かう。
みんなかなり緊張した面持ちだった。
俺もいつものようにボケをする事もできない。
大介まで真顔だよ。
今回の研修では一人だけ先生がついてくる。
不力は持っていないがベテランらしく頼りになる。
刀を持ち眼鏡をかける先生は正直強そうには見えなかった。
だが一度手合わせをしたがボコボコにされた。
武蔵はいつもより顔も怖い。空を睨めつけてる。
なんか空に怒りでもあるの?
冴子は寝てるふりして武蔵見てるし。
てかあの後全く進展なかったな!!
告白は愚か話すことすらあまりできていなかったぞ。
卒業までには告白するように言っておこう。
自分の心の中で落ち着きのない会話をする。
正直かなり怖い。
一度悪魔の恐ろしさを知った俺は日が近づくにつれて眠れなくなっていた。
雲の上通る。
白く綿飴のように柔らかそうな雲は、何も恐れずに楽しそうに空を飛ぶだけ。
雲になりたかったと思ってしまう。前の方が少しずつ暗くなる。悪魔の住む場所は少しくらい。
そろそろ着くと知り手がまた震える。
武者震いと言いたいがただビビっているだけだった。
あの恐怖は忘れられない。
圧倒的強さに手も足も出ずに終わった。
それを今日克服する。
手のひらに残る爪痕。
血が出てくるが痛みはない。
飛行機はいつのまにか着陸していた。
まだ明るい地に足をつく。少し歩いたところに悪魔があるらしい。
こっからは歩いて行く。
「武蔵。二本だけ小さいナイフ頂戴」
「何で」
「悪魔に素手で戦えって言うのか!!鬼畜極まれり」
「ほらよ」
サンキュー、と言って会話は止まる。
薄暗い地に着き先生が話し始めた。
「ここにはワープを使う悪魔はいない。だから俺から離れないように行動しろ」
そう言った先生は歩き出し1時間経った。
『フラグかよ』
突然声が聞こえた。
「お前ら!!早く戻れぇ、、」
先生の声が途中で消えて何処かへ行ってしまった。
何が起きているのかわからない。
だが俺たちは飛行機の方向へ走った。
4人で走るが時すでに遅し。
「やべ」
「きゃ!」
声が後ろから聞こえ後ろを向くが二人ともいなくなっていた。
大介はいる。
「大介!!俺はあいつらを探す!!お前は空港に行って控えにいた先生を呼びに行ってくれ」
「いや僕がさがぁ、」
「まかしたぞ!!!」
大介の言葉を無視して俺は元の道を走り出す。GPSを付けてあらから場所はわかる。
かなり遠いが走れば10分ぐらいに着くだろう。
早く先生を呼びに行かないと。
走りながら不安が僕を包む。
一年の冬ごろ。鹿児島高の安藤冥さんが意識不明になったと聞いた。
日本語を話す悪魔と対峙したそうだ。
僕と冥さんの強さは五分五分いや、彼女の方が上だったと思う。なのにそいつに負けたんだ。今のやつも日本語を話す。
「やっほーーー」
地面から悪魔が出てきた。人間には似ておらずあまり強そうな見た目ではなかった。
「やっぱりお馬鹿さんが多いね。二人が目当てだと思ったでしょ。君目当てに決まってるじゃん。炎使いを食べたらどれぐらい強くなれるのかな〜。一人なら勝てそうだなーと思って。興奮するよ〜!」
だから嫌いなんだ
悪魔は
嫌な奴が多い
「手加減はしないぞ」
手から炎を出し構えをとる
「早くたべたいな〜」
やっぱり人間は馬鹿だな〜裏を取られたと思ったらそれ以上の裏がないと思っちゃう。
君と喋ってるのは遥か遠くにいる武蔵君の相手をしている僕なのに♡
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