恋愛ウイルス蔓延中3
その翌日。十月十三日。火曜日。時刻は昨日とほぼ同じ午後六時過ぎ。場所はにっしーの家。ポロンポロンと響く電子ピアノの音色に私は耳を傾けていた。
「あっ!また失敗!」
「ここはソの音のとき薬指に変えるんだよ。こう、さっと」
「こう?」
「そうそう。なめらかさに気をつけて弾いてみて」
私がピアノから一歩離れると、スフレちゃんはまた音を奏で始めた。私はたどたどしく鳴る音に耳を澄まし、鍵盤の上を移動するスフレちゃんの指を注意して見た。白い鍵盤の上を、スフレちゃんの手が右に左に動く。ド、シ、ラ、ミ、ソ、ソ……。
「和音は全部の音が同じ大きさで鳴るように気をつけて」
右手のメロディーにばかり気を取られてはいけない。左手の伴奏を疎かにすると曲の良さは半減だ。スフレちゃんは演奏に集中していて返事をする余裕がないのか、私の言葉にコクリと頷いただけだった。
ラ、ソ、ラ、ド、シ、ソ、ミ……。
その後三十分ほど、私はスフレちゃんにピアノの指導を続けた。スフレちゃんはたまに「できなーい!」と嘆くが、基本的には真面目で一生懸命に私の話を聞いている。目に見えて上達しているし、こちらとしても教え甲斐があるというものだ。
「じゃあ今日はここまでにしよっか。家で弾くときは、さっき言ったところの指の運びに気をつけてみて」
「はい、先生!今日もありがとう!」
譜面台の楽譜をパタンと閉じてスフレちゃんに手渡すと、彼女はお礼を言って楽譜をトートバッグにしまった。
今の私達のやり取りを見て、背後のソファーに座っていたにっしーが待ってましたとばかりに声をかける。
「あ、終わったんですか。お菓子持ってきますね」
「あのねぇにっしー、確か二人で教えてあげるっていう約束じゃなかったっけ?」
私が振り返ると、ソファーで仰向けになって漫画を読んでいたにっしーが上体を起こした。十ヶ月前からここでスフレ・バウムクーヘンさんのピアノのレッスンをしているが、にっしーは最初の数回参加しただけで後はずっとこうなのだ。彼女は飽き性なのである。
「いいじゃないですか、こうして場所を提供してるんですから。……お菓子も提供してますし」
「まぁ場所は確かに有り難いけども」
にっしーは立ち上がると、隣の台所へと消えた。ここはにっしーが住んでいるアパートである。内装はリビングと台所、トイレ風呂つき。家賃はかなり安いらしい。前ににっしー自身に聞いたが、家賃とスマホ代はアルバイトをして稼ぎ、学費は親に払ってもらっているとのことだ。にっしーは毎日のようにレジ打ちのバイトをしているが、家賃を払っているのだからあまり生活に余裕はないだろう。
スフレちゃんのレッスンに使用しているピアノはにっしーの家のリビングに置いてある。私の家にもピアノはあるが、家族と一緒に住んでいるのでレッスンは難しい。その点にっしーは独り暮らしなので都合はいつでもつく。電子ピアノなので音の質はあまり良くないという難点はあるが、初心者が使うには問題ないだろう。
「あ、そうだ。今日はあたしもおやつ持ってきたんだ。シュークリーム!」
「わ、すごい。これもしかして手作り?」
スフレちゃんが鞄から取り出したタッパーを覗いて、私は感嘆の声を上げた。ピンク色のタッパーには形のきれいなシュークリームが並んでいる。入れ物がタッパーでなければ売り物と言われても信じただろう。
「うん。研究所のグミさんっていう人がね、あたしがいつもお世話になってるお礼って」
それからスフレちゃんは「グミさんってすっごく料理が上手いんだよ」と誇らしげに付け足した。
「あー、何ですかそれ。シュークリームじゃないですか」
ポテトチップスとパイの種を持ったにっしーが台所から戻ってきた。彼女は菓子類をテーブルに置き、コップにジュースを注ぎ始めた。
「研究所の人から!あたしの代わりにお礼って!」
スフレちゃんがタッパーを差し出したので、にっしーはシュークリームをひとつ取った。続いて私もひとつ貰ったが、本当に手作りとは思えない出来栄えだ。
「スフレちゃんは研究所の人と仲いいんだね」
「うん!一人が好きな人もいるけど、ほとんどみんな仲良しだよ」
「スフレさんって確か爆弾作る研究してるんですよね?私この間銅鐸美術館の大花火作ったのスフレさんって聞いたんですけど、それ本当なんですか?なんか二十周年かなにかで上げてたやつ」
「そうだよ。企業さんからは爆弾より花火とかの方がウケが良くってさ」
そりゃあそうだろうな、とぼんやり思った。むしろ、爆弾を依頼してくる客は警戒しなければならないだろう。
「爆弾ってどうやって作るんですか?」
「簡単だよ。色んなタイプがあるけど、あたしは単純な導線で火薬に火を点けてドカーンってするやつが好きかな」
「そうだ、来年の夏にスフレさんと花火作って上げましょうよ。ねぇあっらー」
「いいねそれ。野洲川って花火大丈夫だっけ?」
「場所によってはオッケーなとこもあるよ。あたしいつも野洲川の河川敷で爆発の実験してるもん」
私達は夏の花火作りの話でしばらく盛り上がった。スフレちゃんの話では、素人が作った花火でもほとんどはちゃんと上がるそうだ。夏が楽しみになってきた。
「来年の夏は野洲川の花火大会やりますかね?」
「あれ今年は雨で中止だったもんね」
「野洲川って去年も雨で中止じゃなかった?呪われてるのかなぁ?」
「まぁ私はバイトだったので晴れてても行けませんでしたが……」
「にっしーの店は稼ぎ時だもんね。駅前だし」
「そうなんですよ。夕方頃から浴衣のお客さん増えてきて憎たらしくって」
まぁ現地の駅前にスーパーがあれば、みんな寄るだろうなぁ。私のバイト先は花火大会だろうが何だろうが、相変わらずお客さんは来なかったが。
「でもあたしは野洲川より琵琶湖の花火大会の方が楽しみかな」
「へー、スフレさんあれ行くの?」
「琵琶湖の花火大会」という単語に、にっしーがスッと目を逸らした。今年のこの花火大会は、一緒に行く約束をしていたにっしーにバイトが入りドタキャンされたという苦い思い出がある。まぁ、店の二階で店長と瀬川君の三人で花火を見たという、ほんわかした思い出もあるのだが。
「毎年研究所の人と行くんだ!車持ってる人が少ないから、ぎゅうぎゅうになって」
スフレちゃんはその後に「あたしは去年は電車で行ったけど」と付け足した。
「何で?予定より人数が増えたとか?」
「うん。玲奈ちゃんとシフォンさんが増えて、二人乗れなくなっちゃって。みんながキプツェルに“お前電車で行けよ”って言うからそういうことになって、一人じゃかわいそうだからあたしも着いていったんだ!詰めたらあたし一人くらいはギリギリ乗れたんだけど」
「キプツェルさんってあの緑の髪の人だよね?」
「うんそう」
スフレちゃんはよくキプツェルさんの話をするので、私は彼が誰だかすぐにわかった。前に一度見かけたことがあるし、何となくだが容姿も思い出せる。ちなみにその前に出てきたシフォンさんは、前に依頼を受けたことがある。
「行きの電車が超満員で、着く頃には二人ともクタクタだったよ。車でぎゅうぎゅうになるのとどっちがマシかなって話してたんだけど、どっちにしろキプツェルは車には乗れなかったと思うよ。こういうのはいつもキプツェルの役だから」
「でもさ、別々に行って合流できたの?私も一昨年行ったけどすごい人だったよ?」
「実は最後の最後までみんなと会えなかったんだ。合流できたのは花火が終わって人が少なくなった後で」
「じゃあずっとキプツェルさんと二人で花火見てたの?」
「うん。楽しかったよ。焼きそばとお好み焼き買って半分こして、かき氷食べて綿菓子食べて……。あと金魚すくいしたり」
指を折りながら楽しそうに話すスフレちゃんを見て、私はかねてから思っていたことを尋ねてみた。
「前から思ってたんだけどさ、スフレちゃんってキプツェルさんのこと好きなの?」
「えっ!!!?」
私の言葉にスフレちゃんは顔を真っ赤にして固まった。しかしすぐに両手をぶんぶん振って否定する。
「ななななな、何で!?そんなことないよ!」
「ほんとですかー?怪しいですねぇ」
「だってスフレちゃんってキプツェルさんの話ばっかりするんだもん」
茹でダコのようになったスフレちゃんに、にっしーも詰め寄る。私は今更否定してもバレバレなのになぁと苦笑いしながら言った。
「ち、違うもんっ」
「ほらほら、吐いて楽になっちまいなよ」
「ほんとに違うもんっ」
悪絡みするにっしーにスフレちゃんは首をぶんぶん横に振った。でもまぁ、この際だからはっきりさせておこう。
「否定してもバレバレだよスフレちゃん。一目瞭然」
「そ、そんなにバレバレなのっ?」
「バレバレもバレバレ。気付いてないのにっしーくらいだったよ」
「すみませんねぇ気付けなくて」
問い詰めるとスフレちゃんはようやく認めた。そのかわりにっしーは少々拗ねたが。
「たしかに研究所のみんなも言ってないのに知ってるし、バレバレなのかなぁ」
「スフレちゃんすぐキプツェルさんの話するもん。そりゃわかるよ」
「なんだあ。スフレさんもリア充だったのか。リア充は爆発すればいいのに」
年齢イコール彼氏いない歴のにっしーが呪いの呪文を唱えている。しかし、私はにっしーが言うほど恋人を欲していないのを知っている。
「バレたついでに相談するけどね、どうしたらキプツェルはあたしのこと好きになってくれるかなぁ?」
「え?両想いじゃないの?」
「違うよぅ。たしかに仲はいいけど……兄妹みたいなの」
スフレちゃんはそう言って深いため息をついた。にっしーがスフレちゃんに一歩詰め寄る。
「告っちゃえばいいんですよ!仲いいならオッケーしてくれますって!」
「だめだよ。お前とは友達でいたいんだパターンだよ、この仲の良さは」
「じゃあもっと大々的にアピールしないと!今年のバレンタイン、チョコあげました?」
「あげたけど、本命ってわかってくれなかった」
「何で本命って書いとかないんですか!」
「だって恥ずかしいし……。それに一応遠回しに本命って言ったし……」
「恥ずかしがってたら告白なんてできませんよ!」
スフレちゃんにグイグイ詰め寄るにっしーに、私はついに声をかけた。
「それはにっしーが恋したことないから言えるんだよ。実際告白するとなると並の勇気じゃできないよ?」
「あっらーだって恋したことなんか無いくせに」
にっしーのジトッとした視線に気付かないふりをして私は下手な口笛を吹いた。
「でもね、あたしの努力不足っていうのもたしかにあるんだけど、キプツェルが鈍感なのも悪いんだ」
「そういえばそうですね。研究所のみんなが気付いてるくらいなのに、本人には気付かれてないんですか?」
「キプツェルさんもわかってて気付かないふりしてるんじゃない?気まずくなるのが嫌だから」
「いや、キプツェルは気付いてないよ。あれは気付いてない……」
そう言うとスフレちゃんはまたため息をついた。その顔を見るに、どうやら彼女もかなり長い間片想いをしているらしい。私はなんとか力になれないか考える。
スフレちゃんは顔を上げるともじもじと話し出した。
「でもね、あたしもちょっとこのままでもいいかなって思ってるところもあるんだ。今の関係は居心地がいいし、フラれて気まずくなるくらいなら友達のままの方がいいかなって」
私は好きな人ができたことはないが、その気持ちはわからないでもない。告白して上手くいってもいかなくても、今の居心地のいい関係が壊れてしまうことには変わりないのだ。その人との関係が変わってしまうのは怖いだろう。
しかし、にっしーはダンッとテーブルを叩くと膝で立ち上がった。
「だめですよそれじゃあ!だって他の誰かがキプツェルさんに告白して、その人と付き合っちゃうかもしれないんですよ!誰かに取られてからじゃ遅いんですよ!」
にっしーはグッとスフレちゃんに顔を近づけると、熱っぽく言った。
「誰かに取られる前に自分のものにしないと!やらない後悔よりやった後悔!取られてからじゃ遅いんです!」
「でもキプツェルだよ?取られる心配ないような……」
「いや、無駄にイケメンな男よりも中堅くらいの方が狙い目なんですよ!成功率が上がりますからね!」
「そんな現実的な……」
「それにスフレさんはキプツェルさんのどこに惹かれたんですか!?スフレさんと同じところに、他の女の子も惹かれるかもしれないじゃないですか!」
「それは……」
にっしーは情熱的にスフレちゃんを見つめた。スフレちゃんもその目から視線を反らせないでいる。
やがてスフレちゃんは何かを決意したような顔になり、ポケットからスマホを取り出すとこう言った。
「わかった、あたし今日キプツェルに告白するよ!」
「よく言った!あんたは偉い!」
決意を固めたスフレちゃんに、にっしーがテンション高く拍手をする。私もつられて手を叩いた。
スフレちゃんはディスプレイを覗き込むと、ポチポチと親指を動かした。どうやらメッセージを作成しているらしい。
「にっしーに言われて気付いたよ。他の誰かに取られてからじゃ遅いよね。一回当たって砕けてみるよ」
スフレちゃんはメッセージを送信してスマホを閉じる。でも確かに、もし「友達のままがいい」という理由でフラれたとしても、告白されたことによって見方が変わってくるだろう。キプツェルさんがスフレちゃんを意識してくれたら、彼の気持ちにも変化があるかもしれない。その点では、告白してみるのもアリだと思う。
「なんて送ったの?」
「今日の夜空いてないか聞いてみた。告白はメッセージじゃなくて直接言いたいから……」
「そっか、そうだよね」
「上手くいくといいですね!」
私達の激励にスフレちゃんははにかんだ。
「もしキプツェルに彼女ができたら、どうせ今の関係も壊れちゃうもんね。キプツェルの隣にはその子がいるわけだし、あたしは退かなくちゃ。そうなるくらいなら、あたし砕けるよ!」
「よく言った!君こそ勇者だ!」
「まぁ砕けないように祈ってるけどさ」
その時、スフレちゃんが握っているスマホが着信音を鳴らした。ディスプレイに【キプツェル】という文字が見える。どうやら先程のメッセージの返事が来たようだ。スフレちゃんが飛びつくようにメッセージを開く。
ポチ、ポチ、とスマホを操作して、スフレちゃんの表情が固まった。緊迫した雰囲気に私とにっしーは固唾を飲んだ。
しばらくしてもスフレちゃんが動かなかったので、私はついに「どうしたの……?」と恐る恐る声をかけた。するとスフレちゃんは黙ってディスプレイをこちらに向ける。私とにっしーは身を乗り出して返信メッセージの文面を読んだ。
「えーと、ごめん今日三重で桐生家電さんと打ち合わせだからホテルに泊まってく。明日の朝でもいい?……これって」
「キプツェル今日打ち合わせなのすっかり忘れてた……」
それからスフレちゃんはコップのジュースを一気飲みし、自分の荷物をハンドバッグにまとめた。
「あたしもう帰らなきゃ。キプツェル夕飯食べたら出るって言ってたから、お見送りしなくちゃ」
「ってことは告白はまた後日ですか?」
「うん……。さすがに仕事前はタイミング違うよね」
しょんぼりするスフレちゃんとにっしーに、私はわざと明るい声で言う。
「まぁ、同じ研究所に住んでるんだから、チャンスはいつでもあるしね。それに今後もっといい雰囲気になる機会があるかもしれないし」
私の言葉に二人は「そうだよね」と賛同した。
忘れ物がないか身の回りを確認して、スフレちゃんは立ち上がる。
「じゃあ、あたし帰るね。今日もありがとう。新しい曲練習してくるね」
「うん、指使いに注意してね。音の強弱はピアニカじゃ難しいだろうけど……」
「バイトのシフト出たら次のレッスンの日メッセージしますね〜」
スフレちゃんは手を振って、一度は玄関に消えたが、すぐにまた顔を出した。
「あ、あのさっ。また二人に相談していい?キプツェルのこと。あたし研究所の外に友達あんまりいないからさ……っ」
ほっぺたを赤くしてお願いするスフレちゃんに、私とにっしーは顔を見合わせると「もちろん!」と返した。にっしーなんてグッドサインつきだ。スフレちゃんは朗らかな笑顔でお礼を言うと、今度こそ研究所に帰っていった。
スフレちゃんの気配が完全に消えてから、私はついにため息を吐き出す。にっしーが不思議そうに目を向けた。
「どうしたんですか?」
「いや、一件増えたなと思って……」
何故みんな恋愛経験の乏しい私に恋の相談をするのだろう。私なんかにいいアドバイスができるのだろうか。だめだ、気が重くなってきた。他人の未来を左右する、責任重大だよこのポジション。
「あっらーは今日何時頃出ますか?」
「んー……まぁ何時でもいいんだけど……」
私はチラッと壁の時計を見てから「七時くらいかなぁ」と答えた。七時にここを出たのでは勤務時間は二時間もないが、細かいことを気にしなくてもいいのがこのバイトの良さだ。それに店長と瀬川君がいれば、まぁ私なんていなくても店は大丈夫だろう。
「じゃあこのおやつ片したらちょうどいいくらいですね」
にっしーはリモコンをテレビに向けるが、角度が悪いのかなかなか電源が入らない。何度か試してようやくテレビがついた。にっしーは「まったく、貰い物のテレビだから……」とぼやく。私はポテトチップスを二、三枚取って頬張った。
「しっかしスフレさんも青春してるとは……。こりゃ私達もいよいよやばいですよ」
「焦ったって好きな人ができるわけじゃないよ。私は将来結婚さえできればいいと思ってるから」
「そりゃ私も今すぐにとは言いませんが、一回くらい恋愛しとくのもいいですよねぇ」
「好きでもない人と付き合ったってそんなに楽しくないよ」
「おっ、大人の発言。さっすがあ!」
テレビが流している画面がハロウィン特集に変わった。そういえば、去年は轟木さんの事件があって大変だったっけ。あれからもう一年か。早いなぁ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます