第66話 好みじゃないのに行きたいカフェ・後編
日頃より喫煙可のお店は全力で避けていますが、どうしたわけか、そのジジイカフェにはたまに行きたくなります。
なぜなんだろう・・・??
おそらく、ご年配の方達が気兼ねなく集まって、和やかに過ごす様子に癒しを見出しているのかもしれません。
そして心の中でのツッコミにも忙しくなります。
コロナになって間もない頃。近隣のお店が心配で、時おり様子を見に行っていました。
がらんとしていたら悲しくなったり、それなりにお客さんが来ていれば安心したり・・・
外出の憚られる時期ではありましたが、応援したいお店には足を運ぶようにしていました。
ジジイカフェのことも気になって、ある時見に行ってみました。年配の方が多かったから、みんな外出を控えていたりするだろうか・・・?
と思いつつ行ってみると、コロナの走りの時期とは思えないほどご年配者達でにぎわっていて、心配ご無用でした。みんな、タバコも~・・・💦
コミュニティーは強いなぁ・・・と心の中で称賛を送りました。
私がそのお店を好きなのは、メニューとかお値段とか、店主さんのホスピタリティーを感じるところです。
ランチタイムの区切りもなくパスタやオムライスなど、スープやサラダのついたセットを手早く提供して下さり・・・最近はさすがに値上げもしましたが、それでもお値段は700円前後とか。
自家製ケーキも4~5種類あって、私の好みよりもやや甘いな~と感じますが、手作り感が好ましくて、スイーツもよく頂きます。
店主さんはお料理が好きなんだろうな、と感じます。
時間によってはひとりで切り盛りされていますが、いつもパパパッという感じでお料理やスイーツを出して下さるので、プロのお仕事と言えばそうなのでしょうが、秘かに尊敬しています。かっこいい~・・・^^
少し調子の悪い時、悲しいとき、さびしい時、「ママ」と思っているわけではないものの、店主さんの手作りのお料理やスイーツを頂けば元気になれる気がして、自然と足が向きます。
ちょっと弱っている時に甘えに行ける場所・・・
お店に入った時と、出る時の挨拶しか言葉を交わしませんが、やはり私も店主さんをひそかに慕っているのでしょう。
自宅に戻ると自分がタバコ臭くなっていて辟易します・・・隠れてタバコを吸ったような、影で悪さをしたかのような、奇妙な気分にもなりつつも。
そこへ行けば、少し元気になれている自分がいて、そんなお店が近所にあるのは幸せかもしれません。
メディカルビルよりも、皆さんのことを整えているのかな・・・?タバコ臭いのになぜか行きたくなってしまう、不思議スポットです。
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