第49話 うっかり失効

病気とか入院とか、海外へ行っていたとか、やむを得ない理由がある場合は、「やむを得ず失効」となりますが、私の場合は申し分なく「うっかり失効」なわけで。


この「うっかり失効」という表現で北海道警察のホームページに手続きが記載されています。そんな、「うっかり」ってハッキリ言うなんて・・・


でも「うっかり」としか表現できませんよね。「仕事が忙しくて忘れてしまった」とか、「夏休みは親戚やお客さんがいっぱい来て・・・」とか「彼氏とケンカして悩んでたから・・・」とか、言い出したらきりがないでしょうから、「うっかり失効」で全部まとめちゃっても良いと思います。


免許の更新、ゴールドの優良ドライバーであれば中心部にある警察署で、講習も30分の優良講習で済むので行きやすい場所ですし時間も早いのですが。


うっかり更新を忘れてしまうような輩には、市内とは言え郊外の不便なエリアにある「運転免許試験場」なる場所へ、えっちらおっちらと向かわねばなりません。


とは言え、クルマで行ける方ですと駐車場も広いスペースがありますし、割とサクサク行けるのでしょうが・・・


うっかり免許を失効させ、無免許へと落ちぶれた輩には公共交通機関でえっちらおっちらやって来い!というわけです。


でも、土日に行けるなら旦那さんがクルマで送ってくれたかもしれませんが、平日じゃなければ新しい免許をもらうことはできないのです。


講習のみなら土日でも受けられますが、えっちらおっちらと行って、後日またえっちらおっちら行くのイヤですよね~


なので、JR(汽車とも言う)とバスを乗り継いで「運転免許試験場」へ向かいますよ!


めっちゃ下調べをしました・・・JRはそれなりに本数がありますが、JR駅から「運転免許試験場」へ向かうバスは、ざっくりですが1時間に1本程度です。


公共交通機関、不便だな~・・・


でもうっかり失効させてしまった我が身にふさわしいペナルティでしょうか。罰としか思えない・・・(涙)


講習を受ける前にも申請用紙への記入や視力検査などもあるので早めに試験場へ向かわねばなりません。


これは、旅ですね・・・?正直、自宅からクルマならそんな遠い距離ではないのですが、交通機関で行こうとするとだいぶ気合を入れた旅ですよね?JR(汽車ともいう)とバスを乗り継ぐわけですからね。


仕事も用事もない、ある初夏のお休みの平日、私は免許再取得のため、旅へ出たのでした。(つづく)

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