第45話 恋はみずいろ

前回に引き続きポール・モーリアさんネタです。最近あれこれと母の好きだったアーティストや曲の名前がわかって勢いづいています^^


Youtubeでポール・モーリアさんの曲をチェックしていたら、よく覚えている曲がいくつもあって、この「恋はみずいろ」はとりわけお気に入りのひとつです。


それで、モーリアさんってフランス人だったのですね。そういえばお名前もよく見るとフランスぽいですもんね。


そして、この邦題が「恋はみずいろ」という曲、英語では「Love is blue」、フランス語では「L’amour est bleu」という曲名なのです。


それを知っていくぶん動揺しました。えっ、ブルーって言ってるけど・・・青って言ってるのに、みずいろにしちゃってるんだ・・・?直訳すると「愛は青い」とかなっちゃいますけど、そこを「恋はみずいろ」と訳したセンスに脱帽です!


原曲はフランス語で、「流れる水のように」という歌詞部分もあり、「みずいろ」と訳すのも理にかなっていますね。


青と水色って明らかに違う色ですけど、愛の色のイメージ、一般的に青くはない気がします。そして”Love”や”L’amour”を愛ではなく「恋」と訳した方が、原曲の歌詞のイメージにも合っています。


「水色」と漢字にせず、ひらがなにしたのも巧みですよね。漢字だと少し冷たいイメージになるところが、ひらがなでは若い恋の甘さ加減すら表している気がします。


ところでこの「恋はみずいろ」のオリジナルである「L’amour est bleu」ですが、1960年代にフランスのアイドル歌手であったVickyさんのバージョンを聴いてみると、残念な感じがするんですよね・・・


昔ながらのシャンソンという感じで、歌声も私の好みではなかっただけで、好きな方もたくさんいるかもしれませんが・・・歌詞もシンプルでわかりやすいのですが、陳腐な感じもしたり・・・恋が青かったり、灰色になったりするんですよね。


歌い手さんがジェーン・バーキンさんだったら愛らしく受け入れやすかった気がしますが、クレモンティーヌさんバージョンもありましたから、歌声としてはそちらの方が好みです。アレンジはいまひとつかな・・・


モーリアさんバージョンが素晴らしすぎるせいでしょうか。アレンジが原曲よりもはるかに壮大で普遍性を与えている、そんなパターンもあるのですね。もとはポップ系ソングだとは気づかないほどです。


やはりモーリアさんは偉大!まさに音楽の神様なのね・・・!そう思いつつYoutubeをめぐっていると、さらなる発見がありました。(つづく)

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