終幕
始達がΩと闘った後、社長室や研究部を調べるとνの発生について詳細な情報が手に入った。その情報によると、葛城水族館の職員と、野上や岩井は協力関係にあり、職員がνに変異してしまわないように細工が施してあったらしい。
これらの情報を一度NEOに持ち帰り、大介や陽子と共有し、葛城水族館にあるνへの感染原因を取り除いたことでνを巡る事件に終止符が打たれた。
しかし、社長を初めとしたνに関わっていた主要な役員が揃って雲隠れしたため、今後しばらく野上製薬は混乱の渦中にはいることになってしまうだろう。
「私はこれからどうしたらいいの?私はνと戦うために生み出されたΩと同じただの化け物。きっと人間世界で生きていくことはできないわ。」
ミユは不安そうにNEOのメンバーに尋ねた。
「人間が受け入れてくれるかを決めるのはミユじゃなくて人間だ。そして、ミユはΩとは違う。ミユは人に危害を加えるような子じゃないじゃないか。」
始がNEOを代表してミユに言う。
「私は人間に混じって生きることができる?」
再度不安そうに言った。
「当然じゃないか。」
「住む場所とか困ったことがあったらいつでも来てね。」
「なんなら俺の家に住んで良いぞ?」
NEOの面々は笑顔で答えた。
「皆。ありがとう!」
一人の人間となった少女は満面の笑顔を咲かせながら嬉しそうに言った。
人形劇 のなめ @nona-me
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