epilogue.

 夢の中。


 また。いつものように。


 目の前に、彼。


 彼の頬に触って、その感覚をたしかめる。忘れないように。手と心に、刻み込む。


 わたしね。


 今日。


 ホストとその彼女の仲を、取り持ったの。最初はあやしいって思ったんだけど、ホストのほうがいい人で。ひとりの女性のために、ホストを辞めてしまうんだって。もったいないよね。


 あなたは。


 彼。触っている頬が、少し動く。


 わらってくれている。私のために。


 こうやってあなたに逢えるのだから、現実でも逢いたいと、思うのは。ちょっとぜいたくすぎるかな。


 あなたが好き。


 あなたと、一緒にいたい。


 それだけが、私の。

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