第1話 入学式
「これからの新しい生活、新しい友達や先輩方の出会いなど皆さんが心の底から楽しいと思える学校生活になるよう期待しています」
進学校に行っても既視感のある無駄に長すぎる校長先生の話はどこも一緒らしい。日本の法律でそんな風に定められてるって言われても、むしろそっちの方が納得がいく。
「次に新入生代表、九条雅也さんお願いします。」
「はい!!」
篠崎高校の入学式では毎年主席で合格した場合、新入生代表として教壇の前で挨拶をすることが決められている。
新入生を含め2.3年生など約1000人が体育館に集まり、1人1人の顔なんて深々と見えるはずなんて絶対ないのにある1人に目が釘付けになった。
容姿は少し痩せて黒髪のロングからボブに変わっているが、二重の凛とした瞳とスラッとしている鼻筋。雰囲気から溢れでている清楚感。
当時元カノだった明るい面影はなく、
僕のまだ出会ったことのない初恋の相手である神崎玲奈の姿だった....
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