お出かけ

「どうしよう〜!!」

今日は、咲也くんとのデート?いや、遊ぶ日。

私はドキドキしていて、緊張しすぎなくらいしている。

「お母さん〜!おかしいとこないよね?!」

「え?!ないよ!大丈夫、可愛い!」

「ありがと!!行ってきます!」

「はーい!!」


待ち合わせ場所に着くと、もう咲也くんは来ていた。

「ごめんっ!待たせちゃった…?」

咲也くんは、私を見て

「真綾ちゃん、めちゃくちゃ似合ってる!!」

「ほんと…?ありがとっ!」

「ふふっ、可愛い〜!!じゃあ行こ?」

「うん!」


まずは服屋さんに入る。咲也くんに選んで貰う。

私は咲也くんのを選ぶ。

「ん〜…これかなぁ!」

「咲也くんは、これかなぁ…」

それぞれ買って、見てみる。


「色違いだ。」

顔を見合わせて、笑い合う。

「なぁんだ〜!もしかして、真綾ちゃんもこういうの好きなの?」

「咲也くんこそ、こういうの好きなんだね!」

「一緒だね!!嬉しいなぁ…あ!着替えて、写真撮ろうよ!」

「うんっ、ちょっと待っててね!」


着替え終わって、咲也くんの元に歩いていく。

「咲也くん、」

「うわあっ、真綾ちゃん似合ってる!」

「咲也くんも似合ってる!」

「よし!写真撮ろ!」

咲也くんとの距離が近くなる。緊張して、カメラを見れない…。

「真綾ちゃん、カメラ見て?」

咲也くんに言われ、カメラを見ると面白い顔をしている咲也くんが。

「あははははっ!」

「よぉ〜し!はい、チーズ!」

とびきりの笑顔の私と、咲也くんが映った。

「後で、真綾ちゃんに送るね?…あ、連絡先知らないや!教えてもらっていい?」

「いいよ!」

いつの間にか今日はいつもみたいに話せるようになっていた。

「真綾ちゃん、次あれ食べよ!」

「いいね!私もあれ、気になってて!」


食べているとカシャっと音がする。見ると咲也くんがニコニコしている。

「あ〜!撮ったでしょ!」

「撮ってませ〜ん!」

「見せて?」

「うん、いいよ!」

「……やっぱり撮ってる!」

「あははっ、だって可愛いんだもん!」

「んも〜!」

どんどんどんどん惹かれていく。大好きになっていく。


「はぁ〜、た〜のしかったぁ〜!」

「私も楽しかった!!」

「また遊びにいこ!」

「私で良いならっ、」

「真綾ちゃんがいいの〜!また遊びに行くのは真綾ちゃんとが良い!」





こういう事を言ってくれるからもっともっと、一緒に居たいって思っちゃうんだよ?


喉から出かかったそんな言葉は、飲み込んで、心に閉まって。

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