第2話 異世界転移の能力(1)


見知らぬ古い教会に呆然と立ち尽くす俺。


「へ?笑笑 どこ?笑 夢??笑笑」


正直笑うしかなかった。今の状況が理解できない、片手にはモンスター、片手にはゲーム機、ポケットには携帯、、、携帯!?


すぐさま俺は携帯を開き日付や時刻を確認、現在地を見ようとすると圏外。そして日付は変わっておらず1月16日で夜の21時28分。そして、そこから時間は進まない。そして片手に持っていたモンスター、少しびびりながら口をつける。


「う、うまい…夢じゃないのか…??」


モンスターを地面に置きつきっぱなしのゲームと携帯をパーカーのポケットにしまう。

まずは周りを調べてみよう。

周りには苔が生えた白い壁、規則的に並べられた長椅子に祭壇のような場所、そして大きな本、奥の壁にはステンドグラスから太陽が差し込む、後ろの壁には高い位置に窓があるが扉はない。


(手がかりは、あの大きな本くらいか。)


前方にある段を上り本を手に取り中を読む。何語かわからない、何やら魔法のようなものの挿絵が付いているくらいだ、そして最後のページを開くと本が発光し跡形もなく消えた。


なんだったんだ今のは。そしてすぐにゲームのレベルアップ時のようなファンファーレが脳内で再生された。


このファンファーレとともに脳内に語りかけてくる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

佐藤ゆうきはステータスを獲得しました。

佐藤ゆうきは転移魔法(A)を習得しました。

佐藤ゆうきは鑑定魔法(E)を習得しました。

称号(異世界からの来訪者)を獲得しました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る