第7話 初めての共同作業

10分後。

外はまだ騒がしい。

隕石はまだ破壊できていない様子。


「まだ破壊できないのか。」


「どうしたのおにぃ?」


ラミージュがベットでゴロゴロしている

俺の所へやって来た。

それに続くようにアミージュとカミージュ

もやって来た。


「外見てよ。俺の魔法学院のクラスメイトが

行ったんだけどまだ隕石が破壊できないみたいなんだよ。」


「ふ〜ん。おにぃならもっと早く破壊

できるのにね。」


とアミージュが俺の顔を煌めく目で見てきた。


「分かった行ってくるよ。」


「え?どこに」


「隕石壊しに」


「おにぃ。」


「ん?」


「ファイト!!!!!!」


カミージュと俺はスピーディーな会話をして

家の窓から思い切り出て行った。


「ヒャッホーーッ!!!!!!!!!!!!」


黒い翼を生やして隕石の所まで飛んで行った。


「死ねぇくそ元魔王。」


どこからともなく大きな魔弾が

俺に飛んできた。

その魔弾の当たった爆発音に妹達は気づいた。


「おにぃ!?」


「来るな!!!!!!!!!!!!」


俺は思い切り叫んだ。

妹達が幾ら強くても傷ついて欲しくないし

戦って欲しくもない守りたいという必死の

思いで叫んだ。


「──お前が生きていたとはな。」


「お前か炎の魔神『フレエル』。」


右腕が赤くメラメラと燃え上がっている男が

俺の前に立った。

多分相手はこいつだけだろう。


「妹達!!!!!!さっきは来るなと言ったが

敵はこいつだけだから。

頼む隕石を破壊してくれ!!!!!!!!!!!!」


「やっときたの。」


「何時でもスタンバイOKですよ。」


「うん。」(コクッ)


3人はちゃんと玄関から出て隕石の落ちる場所に向かった。


「へへへへ・・・・・・」


「何笑ってやがる?!」


フラエルが何故だか妙な笑みを浮かべていた。


「あの女子(おなご)達じゃ隕石を

破壊するのは無理だ。」


「何故そう分かる?」


俺は、妹をバカにされて少し腹が立ってきた。


「あれを見てみろ弱々しいだろうあの

女子達。」


「ヒッフフフハハハハ!!!!!!!!!!!!」


「何がおかしい!?」


完全に俺の空気になった。

そして妹達はまだ隕石の落ちる場所には

着いていない。

あと10分間で隕石が落ちてくる。


「お前目でしか相手を見てねぇだろ。」


「相手をこの両目で見るのは当たり前だろうが

目以外で見える世界なんてあるもんか。」


俺にフラエルは大声を出した汚ねぇ唾も

飛んだ。


「だったらお前は俺には勝てねぇよ。

そして妹達にも勝てねぇ。」


「なっ!?」


その瞬間、俺の後ろで隕石が爆発音を起てた。


「どうだすげぇーだろ俺の妹達。」


「──こ、ここまでとは

・・・・・・ぐわっ!!!!!!」


俺は直接フラエルの心臓を抉り出した。

心臓の取られた勢いでフラエルは吐血した。


「し、心臓を──かえせ。」


フラエルは俺に手を伸ばしてきた。

そして俺はその心臓を握り潰したりして遊んでいた。


「フハハハハハハ!!!!!!!!!!!!!!!!!!実にイイ

実にイイぞ!!!!!!」


フラエルのもがき苦しむ姿を俺は楽しんで

見ていた。


「もう飽きたし潰すか。」


「ヒイイイイィィィィ!!!!!!!!!!!!

や、やめてくれぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!」


最後の命乞いも虚しくフラエルの心臓は

呆気なく潰されてしまった。


「俺の妹達の悪口を言った罪を考えれば

当然の償いだ。」


そして俺は妹達の所へ向かった。


「やばいの隕石が飛び散ったの。」


「さぁ!!あなた達でもあれくらいの大きさ

だったら壊せるでしょうお殺りなさい!!!!!!」


「生意気な女だ。まぁ可愛いから許す!!!!!!

・・・・・・お?」


ドブアアアアァァァァーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!


「悪いな遅くなっちまって。」


上級生の出番を奪ってしまった。


「なんで貴方が?」


「え?来ちゃダメだった?

炎の魔神『フラエル』を殺ってきて

終わったから来たんだが?」


上級生の『リール』というメガネをかけた

女の子が俺を不愉快そうに見ていた。


「そんなに俺が嫌なら強くなるしかないぞ

リール。」


「なんですと?」


「おにぃ!!!!!!!!!!!!」


「かっこよかったの。」


「私達が隕石を破壊しその欠片をおにぃが

破壊するそれはまるで愛の共同作業ですね。」


リールは困ったようで驚いたような顔で

俺を見た。


「この子達、貴方の妹さん何ですか?」


「ああそうだ。義妹だ。」


「えーー!?!?!?」と言うような顔で驚いて

どこかへ飛んで行った。

そして他の奴らも飛んで行った。


「おにぃ!!!!!!」


「おおっ!!!!!!待たせたなよく頑張った。」


抱きついてきた妹達を抱きしめて頭を撫でた。

しかしこんな平和な日常が今日から

無くなりつつある事はまだまだ俺らには

知る由もなかった。

たとえそれでも俺は妹達を守り続ける。

そう俺は心に誓った。


「大好きだ妹達!!!!!!!!!!!!」

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