(二)―11
「どうしてだね」
「近田に預けていたんですが、使い道はあるかと思いまして」
「大丈夫なのか。小僧たちは刑事の家族をやったそうじゃないか。そうなるとお前にもサツの手が及ぶかもしれん」
「それにスパイの件もある。潜入捜査官をやったんだ。奴らは俺たちの所にも来るだろう」
道上が梶田と横尾の両方に視線を投げた。
「スパイを殺したのは小僧だ。刑事の家族をやったのも小僧だ。スパイの方はともかく、昨日の事件は俺たちには関係ない。そうだろう。だから、一連の事件、全て小僧に被ってもらおう」
「それで上手くいきますかね」
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます