第279話 路銀を稼ぐ

「お金がなければ稼げばいいんだ!」

ホテルに帰った俺はある1つの真実に気付いた。

ちょうどホテルの近くに公園があったから俺は大道芸を始める。

近くにいた、動物たちに協力してもらってだが・・・

付近を飛ぶ鳥を集めていうとおりに飛ばしたり、犬の散歩をしている家族のワンちゃんを呼び、バク転させて驚かしてみたり自由自在に動物を操り、ちょっとした人だかりを作れるぐらいにはなった。

「ふう、なんとか1日で三万ぐらいにはなったかな?」

「お兄ちゃん凄い、よく稼げるね。」

「お前ホントに便利だよな?」

「ダイキも、金がなかっても何とかするだろ?」

「俺は裏路地行って、ストリートファイターだな。」

「その手は最終手段かな?俺なら完全犯罪やれる自信あるし。」

「こわっ!お前ヤバイよな。」

「捕まりたくないじゃん、直接手は出さないよ~」

「お前とはやりあいたくないな。」


そんな中、出掛けていたヒロキが帰ってくる。

「リョーウ!許可でたぞ!明日には行ける!」

「えーもうでたの。」

「出さないと破壊すると言ったらすぐに許可くれたよ。観光地だから無駄に破壊は止めてくれと言われたが。」

「普段の行いがわかるな。」

「ダイキうるさい!」

「はぁ、仕方ない。でも、報酬くれよ~」

「わかったよ。てか、最初から出す予定だぞ。」

「そうなの?じゃあ、今日稼いだのは・・・」

「無駄だな。」

「うーーー!」

「そんなことより、明日は早いからな!よくねとけよ。」

「りょ~か~い。リナ寝るぞ。」

「は~い、おやすみなさい。」

俺とリナは寝るために部屋に向かう。


「さて、アイツはいつツインルームが不味いと気付くんだろう?」

「気付かないんじゃないか?」

「血の繋がらない美少女と同じ部屋。ヤバさしか感じないな。」

「どっちかといえば、リョウが襲われそうだけどね。」

ダイキとヒロキはリョウとリナを見送りながら、犯罪臭のする後ろ姿を見ていた。

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