第232話 リョウが寝ている間に

リョウが治療に入った時。

「お兄ちゃんが怪我した、ダレ?ダレがやったの?」

「落ち着いてリナちゃん、リョウくんのケガはある意味自分でしたの、それより原因はこの借金取りね。」

「なら全滅させる。」

「待って!リナちゃんはリョウくんについてあげてて。」

「お兄ちゃんに?」

「そう、ここはお姉ちゃんに任せてもらえないかな?愛しの旦那さまを傷つけられて黙っていられないのはわかるでしょ?」

「お姉ちゃん、うん、お姉ちゃんに任せる!リナはお兄ちゃんを守っているね。」

「お願いね。」

「さて、ダイキくん、警護の仕事をお願いできる?」

「引き受けました。」

「俺も行くさ!」

「ヒロキ?珍しいな?」

「貸しを作って、翻訳させてやる!」

「あーーー!了解。」

「それでは行きましょう。」


アズサはダイキとヒロキ、そして、忍び衆を連れ、借金取りの元に・・・

「あんたら何のようだ?」

「借金の返済にきた。」

「ほうか、なら通りな。」

社長の前にきて

「山中トオルの債権をこちらに全て渡してもらいましょうか?」

「ククク、あのおっさんにはこれから稼がしてもらう所ですからね、ただでとはいきませんなぁ~」

「そのおっさんはどうでもいいの、借金があれば娘や親に迷惑がかかるでしょ?」

「あの娘は中々の器量ですからね、いい値段がつくんですよ。」

「下衆ですね、それでいくらなんですか?」

「五億!これで手を引きましょう。」

「そうですか、ならこれで。」

現金五億を運びこむ。

「さあ、債権を渡してもらいましょうか?」

「い、いや、十億、十億だったな!」

「そうきますか?欲の皮が厚いですね。」

「悪く思わんでくれよ、あの娘は既に売り先が決まっているんでね。」

「へぇーどこですか?」

「うちの上ですわ、どうも写真見てから一目惚れしたみたいでしてね、うちとしても手を引けんのです。」

「そうですか、なら交渉は終わりですね。」

「すまんのぅ、本来なら金を払ってくれれば終わりなんだがね。」

「いえ、それではさようなら。」

アズサは引き上げる。


「あー惜しかったの~五億やで、二億の借金で五億が手に入る所じゃったのにのぅ」

「親分、仕方ないですぜ、それに債権事態は三千万で買い叩いたものなんですから。」

「そうじゃが惜しい事をした、しかも源グループだぞ、これを機に食い込む機会なのに!」

「お嬢様が交渉にきたということで脅せませんかね?」

「おっ?いい考えだな。そうだ、似た女を探してレイプビデオを作ろう!それで脅せば・・・」

「源家を舐めすぎだな。」

「誰だ!」

「姫が平和的解決を求めたのに無下にしおって、その罪万死にあたいする。」

「なに?ガッハッ!」

首にロープが巻かれ天井に吊るされる。

「全員討ち取れ!」

借金取りは壊滅した。

「次に行くぞ!我等風魔の力を示すのだ!」

源家、風魔の忍軍がその夜の内に関係している組を壊滅させた。

そして、組に保管されてあった違法の資料が公開される、そこには有力議員などもおり、事件の揉み消しなどを行っていた事も発覚、世間を騒がせた。

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