第224話 フットサル登録
当日
「フットサル♪」
「リョウくん、上機嫌ですね。」
「久し振りにボール蹴るんだもん。」
「そうだぞ!今日は無失点でいくんだからな!全員気合い入れて守備しろよな!」
「ダイキ、気合い入れすぎ。」
「リナ、話は聞いてるんだろ?ちゃんと写真消せよ!」
「お兄ちゃんの頼みだから無失点なら必ず消す。でも、守備するという話は聞いてない。」
「ま、まさか・・・」
「私が守るのはお兄ちゃんだけ。」
「ゴールも守って!」
「ダイキ、がんばれよ~俺は点決めることだけ考えるよ。」
「お前ら鬼か!」
「ダイキ、私はディフェンスだから守るけど写真ってなに?」
「マタ、漢には色々あるんだよ。」
「リョウくん、着替えとかどうするの?」
「ミウ、更衣室があるからそこで・・・」
「リョウくん、ちゃんと抜かりなく。駐車場にキャンピングカーを用意してますからそこで着替えれますよ。」
「アズサさんありがとー!」
駐車場を見ると巨大なキャンピングカーが止まっていた。
「あれはみ出てない?」
「ちゃんと施設の方の許可は取りましたから大丈夫ですよ。」
「いいのかな?」
「いいんじゃないでしょうか?他のチームの皆さんもタープたてたりして自分達のスペース作ってますよ。あっバーベキュー準備してる人もいる。」
「えっ?どこ?あらほんとだ。家族連れできてる。」
「まあ、昼を跨ぎますから・・・」
「いけね、昼の事考えてなかった。」
「大丈夫ですよ、ちゃんと車に食材のせてますから昼は作りますよ。」
「ありがとー!アズちゃん♪」
「妻として当然の準備です。ねっ?ミウさん。」
「うん、アズサさん自分の意見みたいに言わないでよ~二人で話し合って決めたんだから。」
「あはは、そうでしたね。」
「二人ともありがとう。さて、ちょっと受付行ってくるよ。」
「あっ、お兄ちゃん私も行く~」
リナは腕にしがみついてきた。
「じゃあ、二人で行くか?」
「うん♪」
俺とリナは二人で受付に来たが・・・
「おい、なんだあの美少女は?」
「あの二人兄妹なのか?」
「お兄ちゃんって言ってたぞ?」
ちょっとした話題になっていた。
「なんだろ?周りが騒がしいね?」
「みんなリナが可愛いって言ってるんだよ。」
「ふーん。」
「あれ?リナは嬉しくないの?」
「私はお兄ちゃんが可愛いって言ってくれたらそれでいいよ。」
「あーリナは可愛いな~」
「お兄ちゃん、だいすき~」
「あの~受付してもいいでしょうか?」
「あっ、すいません。」
俺は参加費として一万払い登録する。
「では、簡単ですがルールを説明しますね。基本的なフットサルルールはわかりますか?」
「はい、大丈夫です。」
「では、特別ルールだけ、本日は男女混合のオープン大会となります。必ずピッチ上に女性もしくは子供を出場させてください。女性、子供の得点は二点となります。女性への過度な接触はカードの対象になりますので気をつけてください。あとケガにつきましては自己責任となりますので御理解してください。」
「了解しました。」
「本日は特別スポンサーがつきまして、豪華賞品がありますので頑張ってください。ケガのないよう気をつけて1日たのしんでください。本日はご利用ありがとうございます。」
俺達は受付を後にした。
「へぇースポンサーがついたんだ?」
すると入口横に景品が飾られていた。
えーと、三位はユニフォームプレゼント、すげ、人数分好きなメーカーで作ってくれるの!あっ、備考がある、えーと上限一人三万までで10着までか。
それに二位はミウのライブチケット、十人分か?あれ?二位の方が安くないか?」
すると横の人が不思議そうに答えてくれた。
「君何を言っているんだい?ミウさまのライブチケットなんて通常手に入らないんだよ!それを十人分も揃えるなんて奇跡としか言いようがない!」
「あーそうなんですか。この前最前列で見たところでしたので価値がわかりませんでした。」
「・・・君、そんなチケットを何処で手に入れたんだね?この会員番号778番、山中キミヒコですら手に入らないのに!」
「惜しい!あと一人早ければ!」
「そうなんだよ・・・誰なんだまったく!じゃなくて、なんでそんなチケットが手に入ったか聞いているんだ!」
「あっ、チケットは手に入れてなかった。」
「まさか忍びこんだのか!それは許すことが出来ない!」
「ミウに入れてもらったんだ、楽屋から入ったからチケットは持ってなかったや。」
「君はミウさまと知り合いなのか?」
「そうだよ、今日も来てるから、山中さんも見ることあるんじゃないかな?」
「えっ!どこに!探さなければ!」
キミヒコは走り去って行った。
「試合前に走ってばてるよ~あら、聞こえてないね?さて、じゃあ、一位を確認しますかね。一位は東海旅行、三泊四日人数十名までか宿泊、新幹線代が出るのか。結構奮発してるなぁ~スポンサーは・・・源グループか!これ一位取って、東海に来いってアピールじゃないよねぇ~」
「お兄ちゃん、一位とるの?」
「別に一位じゃなくても構わないよ、楽しくやれたらそれでいいから、リナも無理しないようにね。」
「はーい♪」
俺達は試合までキャンピングカーでのんびりすることにした。
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