第187話 リョウの仲間
「親父、リョウが政府とやり合うって。」
「なに?あの子もついに一人前になって・・・」
「親父泣いてるのか?」
「こんなに嬉しい事はない、ついに一人の漢として立ち向かう相手を見つけたんだな。」
「いや、リョウにそんなつもりはないと・・・」
「祝いじゃ!アキラさんにも伝えなきゃな、ダイキお前も協力するんだぞ!敵は巨大なほど楽しいからな!」
ジロウは笑いながら、アキラに会いに行った。
「親父待てって!」
ダイキの声は届かない。
「はぁ、あとは友人連中にも伝えるか・・・」
ダイキは飲み会と称して友人一同を集める。
集めたメンバーは
来島マタ
海運業者の娘のお嬢様だ、海に落ちて漂流して死にかけていた所を何故か通りかかったリョウに助けられた経緯を持つ。それ以来友人としてリョウと付き合っているが・・・俺はリョウに恋心があると睨んでいる。
「ダイキ、リョウいないよ?」
「マタ、リョウの話があるけど、リョウは来ないよ。」
「またもめ事?少しは大人しく出来ないの~?」
「俺もそう思うけど、今回相手がでかい。」
「まあ、リョウの為ならなんでもするよ。」
宇多カズヒコ
高校の同級生らしい、いじめられてる所を助けられてから仲良くなったとリョウに聞いたが、その後天才ハッカーの才能が開花、世界にマークされている危険な男だが、リョウの悪友の一人だ、俺も個人的に情報をもらう仲だ。
「あのバカ、また暴れるのか?」
「カズヒコが止めてくれよ~」
「幼馴染みのお前が、『私の為に争わないで』って言えば止まるだろ。」
「俺が殺されるわ!」
「それで平和になるなら仕方ない犠牲だ。」
「仕方なくないから!それにBLネタは今のリョウには危険だぞ、どうやら尻を狙われたらしい。」
「プッ!アイツはナニしてるのかなぁ?」
カズヒコは吹き出した。
「ナニをされたくなくて、イトコに甘えていたらしい。」
「ホントにアイツはしょうがない奴だな。」
片桐ヒロキ
小学校から一緒の同級生だ、こいつはヤバイ。昔の冒険映画にはまり、世界の秘宝を探しているトレジャーハンターだがたまたま日本にいたようで、今回の集合に来てくれた。戦闘力は俺でも勝てない相手ではあるが・・・
「ダイキ、リョウは無事か?」
「ああ、ケガはしてるが・・・」
「なんだと!ダレダ、ダレガ兄弟に手を出した!言えダイキ!」
「落ち着け!警察に冤罪でやられたんだが・・・」
「ケイサツかヨシ殺ろう!」
「待てって、取りあえず状況聞いてから行け!」
「早く言え!」
リナ
この女は現在12歳、リョウが昔、どっかで拾った捨て子らしい、見た目は白銀の髪の美少女だ、見つけた時ドイツ語をしゃべっていたことから、リョウはドイツ人ということにしたらしい、彼女の才能と努力により世界ナンバー1のスナイパーになっている。現在アキラさんが知っているドイツ人に預けられているが、リョウのケガを知り日本に来ていた。
「ダイキ、お兄ちゃんはドコ?」
「リョウは東京にいるよ。」
「じゃあ、会いに行く。」
「待て待て、リョウは今、政府に追われてて・・・」
「なら、私が守る、その為の力を手に入れたの。」
「リナはスナイパーだろ?多数相手は無理だって。」
「出来るよ、ちゃんと機関銃も使える。」
「・・・落ち着いて。」
「それに日本がお兄ちゃんを捕まえるなら、日本なんて捨てればいい。私とドイツで暮らすの。」
「・・・」
俺はみんなを集めた事を後悔した、全員ヤバイ!事情を説明したら全員切れていた。
「ダイキ、何をしている、早く東京に行くぞ!」
このヤバイメンツで上京・・・
すまん、リョウ。集めすぎた。被害が想像できん。
俺は連絡したことを少し後悔していた。
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