第174話 次の逃亡先は
ミズホは俺を風呂に連れていく途中でミウに捕まり、結局俺とラルフで入った
「ラルフ、覚えてろよ~」
俺はラルフをワシャワシャ洗いながら叱るが、ラルフは遊んでもらってると思っているのか尻尾が全開に振られていた。
「ラルフ、ちょい尻尾止めて石鹸飛ぶ!ノー目が目が・・・」
石鹸が目に入りもだえる。
ラルフは首をかしげナニ?って顔をしている。
「ラルフ~」
俺はシャワーでラルフを洗いながし、一緒に風呂を出た。
「いい風呂でした。」
「あーミウ、出ちゃったじゃない!」
「ミズホさんは何をしようとしてるのですか!リョウくんの裸を見ようなんて許せません!」
「・・・昨日見たし。」
「あーなんで見てるの!」
「昨日のは事故だもん、でも、今度は一緒に入って女の子として意識してもらわないと。」
「ダメです!ミズホさんは家族枠でいてください。」
「私もお嫁さんがいいなぁ~」
「ダメですよ!ミズホさんは危険で危ないんです!」
「ミズホ、ミウをからかうなよ。」
「リョウ兄、別にからかってるわけじゃないよ。」
「そんなことより学校はいいのか?今日月曜日だぞ?」
「結構重要なんだけどなぁ~あっ、学校は単位も足りてるから今日はお休み。リョウ兄が心配だしね。」
「あまり休むなよ~・・・ミウ学校は?」
ミウは視線をそらして
「たぶんお休みかなぁ~」
「巻き込んでなんなんだけどソロソロ学校行こうか?」
「リョウくん置いて帰れないよ。」
「親戚の家で世話になるだけだよ。」
「その親戚が危ないの!それにこの街にはリョウくんのお尻を狙う悪魔もいるんだよ!」
「・・・行こうミウ、ここはじきに腐界に沈む。」
「ちょっと、リョウ兄、帰っちゃやだよ。」
「ミズホ、俺は行かなくてはならない。」
「リョウ兄、コウイチさんに近付きたくないだけでしょ!」
「バラは枯れてしまえばいいと思う。」
「でも、リョウくんどうやって移動する?ドクターヘリは嫌なんでしょ?」
「アズちゃん、もう新幹線でよくない?だいぶ動けるよ?」
「報告があったんだけど、名古屋の警察の中にまだリョウくんの逮捕を狙ってる一派がいるみたいなんだよね。」
「懲りないね、しかし、どうしよっか?此処にいても迷惑になりそうだね。」
「神戸の源屋敷にくる?」
「いや!!!腐界の魔物がいるかも知れない所には行きたくない!」
「ははは、」
アズサは乾いた笑いがでた。
「京都に戻りませんか?京都なら移動も少なくて済みますし。神戸まで護衛も呼びますよ。」
「サエちゃん・・・それも有りか?」
「ダメ!サエさんだけなんて危なすぎる!」
「カエデさんもいらっしゃると思いますが。」
「カエデさんも危ないの!リョウくん東京帰ろうよ、空を使えばすぐだよ。」
「空はいや!」
何処にいくか結論が出ないまま、話しているとふと呼び鈴がなる。
「誰だろ?ちょっと出てくるね。」
ミズホが確認に向かった。
「リョウ兄、お客さんだよ。レオンっていう金髪のおじさんが来てるよ。」
「レオンさん?どうしたんだろ?」
レオンの訪問にリョウは戸惑っていた。
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