第149話 戦いの後

「ただいま」

「リョウくん、どこに行ってたの?」

「今警報が鳴って、警戒してた所なの、大丈夫?」

「あー、庭でエテくんに会ってたよ。それに襲撃者も片付いたかな?」

「リョウくん、まさか戦ったの!」

「俺は戦ってないよ、ダイキも来てたし、襲撃者は爺ちゃんが斬った。」

「あー、お爺ちゃんがいる時に、襲撃とはねぇ。」

「しかし、庭まで来られるとは、近藤、警戒レベルを上げてください。」

「はっ!直ちに。」

近藤さんは走って出ていった。


「ダイキくん、ありがとう。今日もリョウくん守ってくれて。」

「あー、ミウちゃんいいって。今回は何もしてないし、それにコイツとは幼馴染みだしな。」

「それでも、お礼言わせて。」

「はいはい、受け取っておくよ。じゃあ、リョウ俺はこれから行ってくるよ。」

「あいよ、それは任せたよ。でも、大丈夫か?」

「親父も合流するから・・・」

「あー叔父さんも動いてくれるのか、なら安心だな。」

「やりすぎが怖い。」

「それは仕方ない、ダイキが止めてくれ。」

「やだよ!死にたくない!」

「まあ、任した!何とかなるさ。」

俺は目を反らす。

「こっち見ていえ!」

「むり!やりすぎない未来が、見えない。」

「はあ、そうだよなぁ、親父、ミウちゃんに良いとこ見せてやるって、はりきってたし・・・」

「それヤバくない?」

「ヤバいよ」

「ダイキ・・・ガンバ♪」

「お前も来い!」

「うっ!ゴホッゴホッ、すまないケガが悪化したようだ、残念だがついていけない・・・」

「咳関係ないだろ!」

「悪化ってなに!リョウくんすぐ寝ないと!サエさんお布団用意して!」

「こちらに準備出来てます、さあ早く!」

ミウが悪化の部分だけ聞き過剰反応した。

「いや、ミウ、サエちゃんこれは・・・」

「動き回るから悪化するんだよ、しばらくは布団から出さないから!」

「リョウさま、御体を御自愛ください。」

「ダイキ、たすけて・・・」

「二人ともリョウは激しい戦闘で消耗してるから、一週間は動かしちゃダメだよ。それに頭も痛いって言ってたぞ。」

「なっ!ダイキ何を言う!そんなこと言ったら・・・」

「リョウくん!絶対安静だからね!」

「リョウさま、さぁお布団に早く。」

リョウを布団に連れて行こうとする。

「ダイキ!謀ったな!」

「俺がこれから地獄なのに、他人事に笑っているからだ。可愛い女の子に介抱されてろ!」

「せめて自由をーーー」

リョウは強制的に布団に閉じ込められた。





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る