第150話 今田親子
リョウが布団に閉じ込められた頃、
「親父、どこを襲撃するんだ?」
「決まっているだろ?宇都宮警視監、と海外の裏家業業者だ。」
「二つも?」
「宇都宮警視監はミウちゃんの暗殺まで依頼しているのが許せん、海外の裏家業の癖に日本で仕事をしたんだ、日本の意地を見せてやらねばな。」
「りょーかい。それでどこにあるの?」
「東京に宇都宮警視監、横浜に裏家業の奴らがいる。」
「へぇー東京と横浜か。」
「今から行くぞ。」
「へいへい」
ダイキは親父のジロウと共にまずは横浜に向かった
「親父ここは・・・」
ジロウと来たのは、米軍基地だった。
「ここに奴らの本拠地がある。」
「どうやるんだよ、手が出せないだろ!」
「なに、手はある。着いてこい。」
ジロウは入口に向かう。
「なんだお前は!」
「ここにスネークという組織の本部がある、案内しろ!」
「なんだと!許可証はあるのか?」
「犯罪者にいらんだろ?」
「仮にあったとしても通すわけにはいかん!」
「もう一度聞く、お前達が関係ないならここを通して案内しろ!さもなくば死ぬと思え!」
ジロウは殺気をばらまく、周囲の人は腰を抜かし、中には白目を向いて倒れる者もいた。
「ふん、雑魚どもか!」
「こ、こんな真似していいと思っているのか!」
「かまわんだろ、ここは治外法権とやらだろ
?それに米軍はたった二人にやられましたとどこに報告する気だ?」
「そ、それは・・・」
「まあ、俺達の目標はスネークだけだ、手を出してこなければ他には手を出さないと約束しよう。あとここの司令のマイケルに今田ジロウが来たと告げろ、それで奴なら手を出してこない。」
「なに!ちょっと待て、待っててください!」
門兵はすぐ司令に連絡を入れた。
「今田ジロウだと!なんの用事だ!」
「スネークを潰すとか・・・」
「あいつらか・・・仕方ないその二人を通せ。」
「司令いいんですか!」
「かまわない、それにジロウを止めれる奴はこの基地にいない、それなら案内して被害を押さえる。大統領もわかってくれるだろう。」
「そんな・・・銃火器の使用許可を!殺す気になればどうにでも!」
「出来ないからな、銃を向けた時点でこの基地は終わると思え。」
「しかし、基地内を自由にされるなんて海兵隊の誇りが許しません!」
「そんなもの捨ててしまえ!いいか私は五体満足に家に帰るんだ、体を引きちぎられたくなければ関わるな!いいかこれは命令だ!全員に周知しろ、決して遊びでも銃口を向けるな。」
「そんな・・・」
「そもそも基地内に非合法組織があるのが間違っているんだ、これを機会に粛清しようではないか。」
「司令・・・」
「お前に案内を命じる、他に連れて行くなよ、あくまでスネークだけだ。」
「りょーかい。マイケルも物わかりが良くなったな。」
「ジロウ!俺は今回関係ないからな。頼むよ、無事に家に帰りたいんだ!」
「お前達次第だな、邪魔しなければ生きていられる、邪魔すれば死ぬ、ただそれだけだ。解りやすいだろ?」
マイケルは基地内放送で呼び掛ける。
「敷地内にいる日本人には絶対に関わるな、破った者は銃殺刑にする。いいな、これは冗談ではない!」
「さあ、案内しろ!それとも俺達が探そうか?」
「い、いえ案内さしてもらいます。どうぞ此方へ。」
門兵はスネークのアジトに連れていってくれる。
「うむ、ご苦労だったな、巻き込まれると危ないからさっさと離れておくように。」
ジロウがそう言うと門兵は逃げて行った。
「さて、始めるか!」
ジロウは気合いを入れた!
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