第99話 警察の対応
警察庁では・・・
「なんだ、この不祥事は!」
警察庁長官遠山は怒りにかられていた。
本日、警視監が事件を捏造して、容疑者を拷問して白状させるという、あってはいけない事件が起こった。しかも、抗議が西園寺、源という日本を代表する企業のトップ、イギリスのバーク財閥トップという大物から起こされ、しかも、既に訴訟の準備に入っているといる。
「なぜ、このような事が起こる・・・」
「調べによりますと宇都宮警視監の姪の訴えをそのまま現実にしようとしたみたいで・・・」
「なぜ、そのような事をしようとしたのだ!」
「宇都宮警視監によると昔から可愛がってる姪の頼みだったこと、姪の娘に危機が迫っているとの話を聞いて暴走したようです。」
「ありえない!警察をなんだと思っておるのだ!」
「しかし、どうなさいますか?」
「なるべく隠蔽して、無難に落とせる所を探ろう、さしずめ宇都宮警視監、及び取調べを行った松本巡査長の懲戒免職と関わった人間の減給、降格辺りか。」
「それで、相手が納得してもらえますか?」
「わからん、それでも何とかしないと警察の名誉に関わる。急ぎ宇都宮警視監を逮捕せよ!」
「はっ!」
宇都宮警視監の元に警察がきていた。
「なぜ、ワシが逮捕されねばならん!一般人なんか檻に入れて置けばいいのだ!」
「そうはいきません!我々は法を守るのが仕事なのです!」
「平が生意気な事をいうな!ワシがこれまでどんな苦労でこの地位を得たと思っておる!」
「どんな苦労をしたとしてもやってはいけない事があるのです。ご同行を!」
「断る!ワシは病気である、緊急入院の必要がある。遠山にそう伝えておけ!」
周囲にいた警察官では、判断出来ずその隙に宇都宮警視監は入院に成功した。
その報告を遠山が受ける。
「愚か者が!そんな真似が通じる訳がないだろ!警察を滅ぼす気か!」
「入院された以上無理に逮捕は難しいかと、しかも、彼の派閥が擁護に動いているとか。」
「なんて事だ、これは一大事になるぞ・・・」
リョウの逮捕から始まった騒動は警察組織の存続に影響を与えるまでになっていた。
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