第2話
「今、引っ越していいって、賛同したじゃないか!」
「そうだぞ!母ちゃん、オラ、水着のお姉さんみたい」
男の結束は、強いです。
「あなた、海をみたことないでしょ?」
「まあ、確かに。写真やネットでしかないな・・・」
ひろやは、大事な事を思い出しました。
そうです。
ひろや一家は、海を見た事がありませんでした。
ひろやの実家は、N県です、
みえの実家は、G県で、どちらも海はありません。
「だから一度、海を見てきたら。それでも、引っ越したいなら、私はついていくは」
「ホントか?」
「こすもすは、まだおたまじゃくしだけど、何とかなるわ」
意外と出来た、女房です。
「じゃあ、今度の連休に下見に行ってくるわ」
「おらもいく」
しんたも、行く気満々です。
「じゃあ、行くか?しんた」
「うん。父ちゃん。どろぶねに乗った気持ちで、おらに任せろ」
ありきたりの、ギャグです。
「でも、しんちゃん」
「何?かあちゃん」
「ふたばお姉ちゃんは、どうするの?」
ふたばお姉ちゃんは、しんたの憧れのお姉さんです。
女子大生です。
「大丈夫、たくましくなったオラを、見てもらう」
ポジティブです。
こうして、今度の連休に、海への下見に親子で出かけます。
男同士の旅は、いいものです。
翌日
しんたは、幼稚園でその事を、お友達に話しました。
嬉しいようです。
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