完全版【002】:変態は歓喜し、鬼畜無理ゲーは泪を溢す!(2)
「あぅあぅあぅ!(よし! いくぞ!)」
「あぅ!(
後残り二十三分と十四秒で、俺は
「あぅあぅ!(
俺は今、谷底にある
ヒュ――――――――――――!
「おい!
「こりゃ、
「あぅ!(成功だ!)」
三百十九回目で、初めて
おっと、喜んでいる場合じゃない。残り十九分五十八秒だった。
ズボッと
ああ、
フウッと、
メキッ!
ズブッ!
うっひょー、
<<個体名【カルマ】の
あっ!
----------
「お帰りなさいませ、【カルマ】さま。プレイ時間は【百八十一日十八時間四十九分二十二秒】でした。プレイ結果によって、【三百八十三】
ふー、スッゴく痛かった。
「・・・・・・リスタートのようですね、【カルマ】さま。現在【創造神の試練】
「ああ、
「・・・・・・・・・」
無表情の執事は、何も言わずに、
あ、あれ? バグかな、ジョドーが
「ジョドー、大丈夫?」
「・・・・・・
「ありがとう、ジョドー! また来るよ!(ジョドーがバグるなんて、初めてだ。やっぱり
【カルマ】の身体が、
【アルグリア戦記の総合案内人】であるジョドーは、プレイヤーネーム【カルマ】を見送った後、
現在プレイ中の一千万のプレイヤーの中で、シナリオ【創造神の試練】を
プレイヤーの多くは「
「くっくくくく。
----------
『ぽ~ん♪ お帰りなさい、マスター! 【アルグリア戦記】は、
【ポータルサイトの案内人】のナリアに、いつもの
『ナリア、
『
仮想現実世界のエントランスである【ポータルサイトの案内人】の【ナリア】は、プレイヤーネーム【カルマ】
現在、現実世界の一秒が、仮想現実世界【アルグリア戦記】では【
【
現実世界と仮想現実世界のエントランスで、【
では
インダストリア社の
『
『じゃあ、マスター! ナリアも
『えっ、そんなに
『
『ああ、別に大した事じゃないよ! 少し疲れたから、【ダイブアウト】するよ! じゃあ、
『いってらしゃいませ、マスター!』
『ああ、行って来る!』
----------
「お帰りなさい、マスター? 早いお帰りですが、何かあったのですか?」
「ただいま、ミリィ! 大した事じゃない、少し疲れただけだよ!」
心配そうなミリィの声に、俺は、
【ポータルサイト】内の時間の流れは、現実の【二十四分の一秒】で、【アルグリア戦記】内の時間の流れは、現実の【三千百十万四千分の一秒】。
全く凄い発明だ。たった数分で、
「精神に問題はないんですね?」
「・・・・・・少し、本のちょびっとだけ、
だけだ、・・・・・・よ?」
「ほう、どの口が
「ご
ああ、ああ~! ミリィの
ミリィは白いソファに腰を掛け、自分の
「ご
「マスター?」
はい、
ミリィは、優しく俺の頭を静かに
【オートドール】には感情が設定されていない。
機械であるオートドールに感情は必要ない。
「マスター、
そう
----------
「
俺は
最初に
「良し、行けるぞ!」
残り
おお! 抜けた! 俺は長い
良し、成功だ! 俺は
「あぅ!(もう少しだ!)」
俺は、目的の大きな
さあ、時間は無いぞ!
俺は
残り【十三秒】! くっ、
十二秒! 十一秒! 十秒! 九秒! 八秒! 七秒! あっ! 六秒! アレか?
俺の
俺は残り時間【三秒】で、
<<個体名【カルマ】が称号【
やった、
あ、あったかい、気持ち良い。
「あぅあぅあぅ!(ウグウグっ!
俺の
間に合った・・・・・・
スゥー、スゥーーーーー
あっ、なんか、・・・・・・
安心した俺は、
----------
【情報表示】:▼
個体LV:【1】
備考:▼
年齢:【0歳】
種族:【
身分:【未設定】
職業:【未設定】
称号:【
【
説明:▼
【
【状態表示】:▼
【能力表示】:▼
【部隊編成表示】:▽
----------
『おい、起きろ! おい!』
う、う~ん! ミリィ~もう少しだけ寝かしてよ~!
俺は
ドンッ! グハッ!
俺は背中を襲った突然の
くっ、痛い!
痛む背中に手を伸ばして
「あぅあぅあぅ!(
『
俺を
アルグリア大陸には、決して触れて
住民達は神に祈りを
【
さて、
まあ、行き当たりバ・・・・・・ゲフンゲフン!
ふむ、
「あぅあぅあぅ!(やあ、俺はカルマ!
ドーン! 俺はペタンとお尻を地面に付けた状態で、
ゴクリ、・・・・・・
さあ、
俺が、
会話が全く成立していない? 俺はコイツの言葉が、聞こえる。コイツは、俺の赤ちゃん
『カルマか、良い名前だ。だが、赤ん坊が一人で来る
「あぅあぅ?(俺の言葉が、解るの?)」
『ああ、【
へー、
俺は、目の前の
あれ、コイツこんな
すると浮かび
マジか、俺は意識を集中して
俺の状態表示の
データ表示に、表示されない
FHSLG(ファンタジー歴史シミュレーションゲーム)【アルグリア戦記】に
『
えっ、マジッスか?
俺にはコイツの行動が、
そう、コイツは、
もう、
「あぅあぅ!(よろしく、
ウォーーーーーン!
狼の鳴き声が、
熊は身体中から、赤いエフェクトを
<<個体名【カルマ】の個体レベルが上がりました!>>
「良し、
スノーベアを倒した!
エフェクトが立ち
「アイン!」
狼の背に
白い雪原を
あの日、母さんと家族となってから十八年が
身体は百七十五センチ
母親は
カルマ自身は
そして、
現在までの総死亡|(ゲームオーバー)回数は、千五百十九回。
アルグリア大陸の一年は、一ヶ月が三十日で十二ヶ月の三百六十日。プレイヤーネーム【カルマ】の【創造神の試練】での総プレイ時間は、【一万千九百二十八年三百九日七時間三十二分三秒】に
だが、現実時間では【約三時間十九分】しか
カルマは、
「良し! ゼイン!」
大きく
簡単に倒せた、予想外の
そうか、足元か、バランスを
お、もう一匹いるな。良し
そうして、俺は仲間と
最初の群れの始まりは、一匹からだった。
俺が乗っている【アイン】は、最初は親とハグれた雪狼|(スノーウルフ)の
最初は
「良し、ゼイン!」
もう一匹のスノーディアも、ゼインが
「ハウス!(家へ戻るぞ!)」
俺は群れに
今回の狩りは、ホワイトウルフから【ゼイン】を、シルバーウルフへと進化させる
だが、無理は
リスポーンされたダンジョンモンスターは、記憶も経験値も全て初期値に戻ってしまう。
死にはしないが、俺と経験した記憶が消えた個体は、
能力数値や、スキルが同じでも、全く別の個体となる。
後もう少しで、【
「アテンション!(
俺の
距離は遠くはなく、意識でクリック
俺の部隊は、
【アルグリア戦記】では、
人間の
迷い込んだか?
俺は
良く見ると
五秒! 四秒! 三秒! 二秒! 一秒! ゴー!
アイスタイガーの
もう
アイスタイガーの
<<個体名【ゼノン】の個体レベルが上がりました!>>
<<個体レベル【20】に達したので、【進化】が可能になりました!>>
<<進化先は【シルバーウルフ】・【シャドウウルフ】から選択可能!>>
ゼノンの個体情報を、
----------
【情報表示】:▼
個体LV:【20】
備考:▼
年齢:【23歳】
種族:【
身分:【カルマ
職業:【戦士】
称号:【プレイヤーの
【プレイヤーの
【身体強化LV6】【寒冷耐性LV5】【牙撃LV6】【爪撃LV4】
【疾走LV4】
説明:▼
【ハルベルト山脈を縄張りとするホワイトウルフ。プレイヤーの
【状態表示】:▼
【能力表示】:▼
【部隊編成表示】:▽
----------
ゼノンの種族に意識を集中させると、
----------
種族:【
【
寒冷地帯では、能力上昇(大)効果発生。
種族:【
【
スキル【影魔法】が使用可能。
----------
俺は迷いなく、シルバーウルフを
<<個体名【ゼノン】は【シルバーウルフ】に進化しました!>>
「良し、ハウス!(帰還する!)」
俺の
彼らが、
狼の群れは、
ああ、見えた。あ、あれ?
見るからに
全く
「ストップ!(止まれ!)」
俺の
カルマの強化された
俺の仲間(
「
俺の言葉に、
『カルマ、お前も
「・・・・・・・・・・・・」
『全く驚かないんだな、カルマ?』
「えっ!
俺の言葉に、
『【
「
『
ドォーン!
プチッ!
俺は
「
明らかに俺の言葉に
『カルマ、
そう
・
・
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【アルグリア戦記】には、セーブ
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