キミと過ごしたあの日々を
ジェラジェラ
キミと過ごしたあの日々を
時間ってのはあっという間に過ぎてしまうと思う。
なんでなんだろう。高校生になってから中学時代のことをよく思い出すようになった。
中学時代について後悔していることを多い。
でも...。時間は戻らない。だから、もう過去はこの物語の中にぎゅっと閉じ込めておこうと思う。
名前を出すのは嫌だから『キミ』として呼ばせてもらおう。
キミと出会ったのは中学校の入学式の日だった。
最初に話したのは翌日だったけど。
1人で本を呼読んでいたら、キミは話しかけてきた。
やっぱり、キミも1人で過ごすのは嫌だったんだよなって今ならキミの気持ちもわかる。
それからキミとたくさん毎日話した。
ほぼ毎日意見が食い違って喧嘩みたいになることもしょっちゅうだった。
キミは犬を飼っていて、だけど犬アレルギーの私というように合わない所も多かった。
部活はキミは美術部、私はテニス部だった。
「そんな性格だから嫌われるんだよ!」キミは私に向かって怒った初めての友達。
キミとは2人でショッピングモールにも行った。
キミは「撮らないで」ってカメラを嫌った。
プリクラを撮った初めての友達でもあった。
どうやったらいいか分からずにお互い戸惑ってちょっと変になっちゃった。
キミは私のことをほぼ軟禁していたと言えるほどだった。
部活の集まりがあっても手をひっぱって行かせてくれなかったりもした
友達が来ても手をひっぱって私を違うところへ連れて行ってしまうこともあった。。
だけど
私はキミと仲良くしたいって思っていた。願わくば高校も一緒に行きたいって思っていたのに...。
あんなことが起こるまでは…
クラスに障害のある子がいて、その子のことを別に私は好きでもないし、嫌いでもなく、普通にクラスメイトとして思っていたのにも関わらず。キミは、その子のことを「好きなんでしょー」って何回も何回も言ってきた。
しつこいくらいに言ってきてしまいには自分の机にそのことを書こうとしていた。
その時、「机に書くぐらいなら私の手に書きなさいよ!」なんて言ってしまった。
キミは何を思ったのかシャーペンを振り上げて私の手に向けて振り下ろしたのだ。
一瞬、何が起こったのか全然分からなかった。
ふと、手を見ると手の甲に黒い点みたいなのが出来ていた。
どうやらシャーペンの芯が入り込んでしまったようであった。
幸い痛みはほとんどなかった。
ただ、痛みがふつふつと込み上げてきた。
それと同時に「なんで?」という疑問も頭に浮かんできてもうどうしたらいいか分からなかった。
キミは今までにも授業中などに「死ね」
とか「消えろ」とかそういう言葉を紙に書いて送ってきたこともあった。
思えば、早くキミから離れるべきだったんだ。
そうすれば、こんなに傷つくことはなかったのかもしれない。
「小人症」その言葉が1番傷ついた。
背は小さかったけど、そんなのわざわざ言わなくたっていいのにって思ったし、思っている。
キミはおもしろがってシャーペンの芯を刺したり、小人症なんて言ったのだろうね。
それから3年生になって、クラス替えをしてキミとはクラスは違くなった。
それからというものキミとはほとんど話さなくなった。
だけど、卒業前にシャーペンの芯のことをせめて謝ってもらいたいと言い続けた。
何回も何回も。
しつこいくらいに。
キミは完全に私のことを無視するようになった。
それからも言い続けた。
だけど、謝ってはもらえなかった。
そのまま卒業をむかえてしまった。
しかも 高校も違う高校になった。
今は高校生になったけど、ずっとキミのことが忘れられない。
キミと再開したら...。なんてよく思っている。
キミは私とって悪い友達だったのかもね。
なんたか物語というか日記みたいになってしまった。
だけど、最後にこのことが起こって思ったのは心の傷はなかなか癒えないということ。
1人1人の出会った人を大切にしたいってことの2つだ。
私も頑張って前を向こうと思うからまた成人式にでも会えたなら笑顔であってくれるといいな。
キミも元気でね。
キミと過ごしたあの日々を ジェラジェラ @aibakun5
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