第6話 めりゅじーぬ


 出会いは私の一方的な一目惚れ

 その高い背 その憂いを帯びた顔

 少しかすれた低い声 笑うと片方だけにできるえくぼ

 渋谷の街の小さな珈琲ショップ 貴方だけしか目に入らなかった


 「貴方と過ごすためなら なんだってするわ」

 濁っていた世界を 虹色に変えていく魔法を唱える 

 幸せの中に潜む闇 そっとそっと 蓋をして

 砂上の楼閣の上 永遠の愛を夢見て 

 

 

     きっかけは 悪魔のささやき

     『…… オカシイ トハ オモワナイカ? 』

     貴方の愛に陰りをおとす   



 白昼にさらされた 銀と紺碧のリング 

 裏切りの証 別れの幕開け

 …… それでも それでも 貴方を 愛している  




 

 

 

 


 


 






 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

【詩集】 蒼色の泡沫の夢 一帆 @kazuho21

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ