第17話オールトの雲攻防戦始まる

オールトの雲で母艦であるエクセリオンから離脱した我々ガンビアベイは威力偵察を兼ねた先行部隊として出撃となったわね。


で、先の戦いで敵の攻撃を受けていた船を救援しそこでシーマ中佐以下3名を救助することに成功したけれどね。


まあ、彼女はガンビアベイの艦長となってもらうことになったわね。

そして生き延びたタカツキ少尉とヒダカ軍曹、コシミズ准尉の3人も私たちの部隊に組み込まれたわね。


で、私たちの方も先の戦闘というか部下たちが第三種戦傷となって後送されたからね。まあ、先のアルビオン隊の隊長だったバニング大尉と仲が良かったカチューシャとノンナも妊娠が発覚したので後送となったわ。まあ、人の生き死に故に子供ができるのはある意味うれしいけれどね。


という事でその補充としてタカツキ達がMSパイロットであったので促成だけど機材の慣熟訓練を行いつつですね。


そして数日間みっちりと慣熟訓練を行った私たちは第二種戦闘配備として作戦待機所で待機してた。

まあ、そこには飲料と軽食の自販機がありパイロットたちはそこで思い思いに待機してた。


「ランだったな。あんた見たところかなりの修羅場を潜り抜けた歴戦の戦士とお見受けするがどうなのだ」


とタカツキから尋ねられたので私は答える。


「少尉。そうですね。元々は私は戦闘工兵としてカロンにある敵ハイブ爆破作戦などに従事しておりました。損害も大多数で作戦終了時には50人以上いた仲間が数名だけが生き延びたという有様というのをさんざん見てきました。で、とあることで上官を半殺しにして懲罰部隊に送られてそこでは工兵の仕事はなくATもなかったのでMS操縦徽章を持っていたのでMSパイロットとして、部隊を戦っておりました。実は宇宙空間戦闘は殆ど経験なく、前の部隊で急襲されたときに迎撃したのが最初でありました。ですが、艦隊は壊滅的な損害を受け母艦であった初代ガンビアベイも航行不可能となりその時に味方の艦隊に合流できたのでどうにか応急修理を受けて木星圏のドックでですね。まあ、結局修理不可能と判断され今乗ってるこの船は二代目となります」


私の答えに彼らは言う。

「そうか。すさまじいな。ならば生き延びさせてやるからな」

「そうっす。こんな美女を死なせたら寝覚めが悪いっす」

「ですね。あ。自分はヒダカ伍長であります。タカツキ少尉のペアを組んでました。このような美女が入るのは個人的にはうれしいであります」

「だな。あ。吾輩はコシミズ曹長であります。タカツキとは同期です」


それを聞いた私は

「そう。わかったわ。これからもよろしくお願いします」


そんな感じで皆と打ち合わせをしていたわね。


そんな会話も数分後に鳴り響く警報で一変する


「どうやらお仕事の時間のようだね」

「ですな」

そして我々は待機室から格納庫へ急いで向かっていく。


格納庫ではすでに緊急発進の準備が済んでおりメカニックが武器の安全ピンを抜いたり、MSのジェネレーターに火を入れていたね。


「何時でも行けるぜ」とチーフメカのアストナージが言う。

「ありがと」

で、私は緊急発進の手順を流れるようにこなして即座にカタパルト台に乗り宇宙空間に打ち出される。続いて二番機以後も次々と射出されていったわね。


どうやら、敵の艦隊というか橋頭保に近付いたようで敵の早期警戒網に引っかかったということのようね。


そして戦闘が始まったわね

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