第18話帝国軍と共同戦線を張る

オールトの雲にて我々海洋連合軍は外宇宙への橋頭保確保のために敵のバグとの交戦の日々が続いた。


そのころどうやら地球サイドでは帝国と連合との共同戦線というか一致団結して敵バグと戦うという事になったそうだ。まあ、逆を言えば主義主張でのいざこざをやってる場合じゃあないという事になるわけだな。

まあ、そんな政治的なことがあったとしても私たちの周りではほとんど変わりはなかったね。


で、数週間後。我々はオールトの雲に橋頭保の成立に成功した私達は軍上層部から補給を受けて新たなフィールドに転戦することにあったね。いよいよ太陽系を越えて外宇宙という場所に進出するそうだ。そしてワープゲートを作るために私達エクセリオン大隊は威力偵察とワープゲート建設のための工兵隊の護衛という任務が与えられたね。当然私たちMS隊は威力偵察を担当になるわな。


そしていつもの兵員室にて。


「美鈴の作る飯はとても美味しい。以前の部隊では考えられんよ。まあ、この船の施設もすごいのだろうけれどね。合成食料とはいえここまで美味しく作れるのはすごいよ。美鈴。あんた兵隊稼業やめても料理人で食っていけれるほどの腕前だぜ。この料理の数々だけでもすごいよ」

と私は晩飯の料理にぱくついていると高槻たちも同じことを言っていた。


「ほんとそうだぜ。以前いた船の飯と比べたら本当に比べ物にならんぜ」

とまあ、そんな感じでAT隊とMS隊の皆が仲良く船の厨房で作られた料理を食べているころ・・・


帝国軍グリーゼ230ワープステーション

「シュタイン大佐。スマン。貴殿を脱出させたかったが最早脱出させる船はすべてやられてしまった」


「そうですか。ですが、貴方の責任ではありませんので、ところでオフレッサー大将殿援軍の方は如何でしょうか」


「うむ。全軍に援軍要請はしているとはいえこの最前線で包囲されている状況だ援軍は厳しいことになるだろうな。貴殿のような参謀様をこのような場所で死なせてしまうのは惜しいが・・・」


「ならば、散るにしてもせいぜい意地汚く生き延びて見せましょう」

「うむ。そうだな。刀折れ矢尽きるまで帝国軍人として誇りある振る舞いをしようではないか。これが人ならば降伏もあり得るが相手が人ではないならばだしな」


「ですな」

と、まあそんな会話をして最後の抵抗をしようと算段をしてるところに一人の通信兵が血相を変えてやってきた。


「大変です。援軍が着ます。ですが・・・」

それを見たオフレッサーが尋ねる。


「なにがあったか電文を読め」

「は。はい。援軍要請を受諾した。3時間後に到着予定。海洋連合軍所属ガンビアベイとの事です」


「しかし解せんな。なぜ連合が帝国のわれわれの援軍として来るのか。大佐その辺が

判るか」

「たしか情報では帝国と連合が和解というか宇宙では共同戦線を張るという協定が結ばれるとの情報もありますが、ですがこの要請は受け入れるべきです。少なくても生き延びる可能性が少し増えました」


「うむ。そうだな。ローザ伍長。スマンがこう打電してくれ。”援軍感謝する。第201独立部隊オフレッサー大将とやってくれ」


「わかりました」

そんな感じでやり取りがあったようだ。

そして再び舞台は変わり。ガンビアベイでは


「総員。これより共同作戦第一号となる。その最初が我々に白羽の矢が立った野郎ども。3時間後に戦闘になる各員休息をとっておけ2時間後に総員起こしとなる。各員の健闘を祈る」


その放送がなると我々は急いで食事を済ませて救援任務のための準備をしてた。

そして3時間後敵バグ艦隊と部隊に包囲された基地に到着した。


で、我々MS隊とAT隊双方に出撃命令が来たよ。

で、私達が先鋒として敵艦隊に切り込みを始めたね。まあ、戦略兵器を使う算段もあったけれどね。


で、私達はMSに乗り込んで出撃となったね。

まあ、そこでの戦闘はかなり激しかったけれど我々の部隊の損害はMSが数機中破しATも小破するも人的被害はなかったのが幸いだったね。まあ、私の愛機も手ひどくやられたけれどね。

そして包囲されていた基地の救援に成功したわね。で、我々の船はその基地の港部分に接岸し傷病兵の収容やこれからどうするのかの意見交換のために停泊となった。

隊長であるシーマ中佐と基地司令であったオフレッサー大将という人物といろいろと話し合いをしていたようだった。


で、あたしのような一介の准士官にはよくわからんというか関係のない話と思い。ハンガーで整備班のスタッフたちと話をしているところに帝国の兵隊が私に対して基地司令から話がしたいとのことだったそうだ。


私は何が何やらわからんがとるもとりあえず油まみれのツナギ姿で兵隊に案内されるがままに司令官の所へと行くことになる。


「司令。連れてきました」

と、従兵らしき人物が言う。

で。私は

「ミズモ・ラン准尉であります。一帯私に何か御用でありましょうか」

と尋ねるとシーマ中佐が青ざめていた。

「ばか。あんた一体全体なんて姿なの」

「機材の整備してました。で、着替える暇もなく呼ばれたのでそれで」

とまあ。そんな会話をしてるとひげ面の帝国大将の制服を着た男性が私に対して話しかけてきた。

「確かに君が黒き翼の戦女神のノーズアートの機体のパイロットなのだな。私は帝国軍人のハンスフォンオフレッサー大将である。貴方には私は命の恩義がある」


そういわれて私は何が何やらまったくわからず間抜けな返事をしていた。

「あの~。一帯どういうことで。私自身は帝国の人間を多数助けたりしたので誰が誰やらなんですが・・・」

それを聞いた彼は言う。

「たしかにそうだな。では8か月前のカロン戦線といえばわかるかね」

「ああ。確かに。ですがあの時実はスコア欲しさにレ級バグをヤッタだけで貴方方を掩護するとかそんな意図はなかったのですが」


「それでも、その時のザクにあったノーズアートをみてだ。で、調べさせてもらったが君のスコアというか戦歴はすさまじいの一言だな。戦闘工兵で数々の戦場を渡り歩き主だった天王星、海王星、冥王星、カイパーベルトのハイブ攻略戦に従事し数々のハイブを爆破、破壊に従事するも、上官とのいざこざが原因で懲罰部隊に送られる。

そこで目覚ましい活躍を見せ、二等兵に格下げの後に准尉まで上り詰めた。それでいいのだな」


「おっしゃる通りで。よくまあ、そこまで調べ上げましたね。で、そのわたくしに何をせよというかどう恩義を返すおつもりで」

と、あたしが言うと彼はトンデモナイことを言い出したわね。





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独立愚連隊活動せり テンマP @taku2639

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