第9話 部隊は壊滅し連合の大規模艦隊に救助される
我々の船は先の戦闘で旗艦以外は皆沈没し私たちがいるこの旗艦もまた
そこに通信は入っていた。司令、艦長などの士官のほぼ全員が戦死ないしは重傷で任務続行不可の状況であり、その上最上級下士官であったケイ女史もまた。急に倒れて医師長の佐渡先生の所に担ぎ込まれたので現時点で私がこの部隊の臨時指揮官ということになったわね。
そこで無事だった通信手から通信が入ってきたことを伝えられ私はその回線をつなぐように伝えたわね。
そして、メインモニターも死んでいたので通信用のインカムによる音声のやりとりをしていたわね。
そして、どうやら応急修理として随伴していた自走式工作ドックに入渠することが決まったわね。
そしてそこでその艦隊司令とあったわね。
で、ドッキングベイが接続されエアロックが開放したときに私と無事だった連中を集めて入ってきた士官様を敬礼で出迎えたけれど、その士官がとても嫌な奴だったと認識したわね。
「私は第二艦隊参謀のルイジ・ロッソ少佐である。この部隊の指揮官は誰だ」
「自分であります」
「お前は名前は何という」
「独立混成機動中隊第01人型戦車小隊小隊長の瑞雲嵐軍曹であります。艦隊はヤドカリ型戦艦を旗艦とした艦隊に襲われ艦隊は壊滅状態であります。指揮官以下士官は全員戦闘行動不可能であり、現在私が最先任の状況であります」
「うむ。そうか。しかしなんだその恰好は服装の乱れは風紀の乱れだぞ。貴様ら全員罰直を言い渡す」
「ハイ。いいえ。しかしながら我々は不眠不休で船を沈めさせまいと全員応急修理と怪我人の治療などをおこなっており、その上居住区も被害を受け使用不能の状況であります。そのためその罰直は不服であります」
「なんだと。貴様いい度胸だ貴様抗命するとはな。連帯責任で全員死刑だすぐに手配しろ」
「なんですって。それが軍のやり方なのですか。我々は国家のために命を尽くしている兵をそのようなことで処刑するのですか。兵隊を育てるのにべらぼうな金額がかかっているのを参謀は知らないのですか」
「だまれ。貴様ら兵隊は我々の命令に従えばいいのだ軍曹。貴様から処刑する」
そういうや否や彼は銃を抜いて私を射殺しようとした。とっさに私は訓練された対処法が考えるよりも先に体が反応し懐に潜り込みそのまま銃を持つ腕をへし折りそして流れるように奴の背後を取ってそのまま首をへし折ろうとしたがそこで声が聞こえた。
「マテ。そこまでだ。少佐、判っただろ。これが実際の戦場だ。衛生兵怪我人が一人増えた。軍曹すまなかったな」
「はい。正当防衛とはいえ上官に手をかけた以上逮捕でありますか」
「それはないな。非は上官サイドにありだ。今回の一軒は少佐が暴走したので君は回避したけっか彼はケガをしたということになるな。しかし、君は相当な修羅場をくぐったようだな」
「ありがとうございます」
「うむ。私はアルバート・ウェスカー大佐だ。ルイジの上官でもある。とりあえず負傷者はこちらの負傷者と同じ便で引き揚げさせよう。君はどうするかね」
私は答える。
「指揮官がいなくなってしまった以上この部隊は消滅と同じでありますが補給、再編成のために後送をえらびます。すでに戦闘用機材もすべて消失し戦闘行動はおろか部隊運営すらままならない状況でありますのでこのまま編入しても足手まといになるだけであります」
「そうだな。では私の権限で君たちの部隊は後方に下がり給え」
そして大佐たちは母船の方に戻り私たちは再び船の復旧作業に従事したわね。
そして数日後どうにか自力航行が可能な状態にまで直した我々は数隻の護衛コルベットと共に木星圏の補給所へと進路をむけたわね。
まあ、そこまでたどり着くまでが大変だったけれど。
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