第3話MSを受領し初陣を切ることになる

あたしは瑞雲嵐 二等兵だ。元工兵で今は犯罪者やら問題児たちが寄せ集まった

捨て駒部隊に配属されたよ。で、使えるATはなく。MSが一機あったということで私はその機体に乗ることになったわね。

「これがMS06ザク2ですか。それにしてはコックピット内部が最新鋭のものになっているように見えますが」

と私の質問に整備班のアストナージが答える。

「そりゃそうさ。こいつは戦場でフレームだけになっちまったザクを回収して他のMSの部品を集めてでっち上げた寄せ集め機材だからな。そのためコックピットは最新のリニアシート、球形ディスプレイだ。あとはエンジンや駆動系はザク3のやつを使っているむろんフレームも強化済みだ。まあ、見た目は初期型ザクだが中身は最新鋭とおもってくれ。一応ビーム系兵器も使用可能だ。問題はこの部隊にMS系の武器がほとんどないというのがネックなんだな。作業用の工具はワンサカあるがな。

ビームバズどころかザクマシンガンがどうにか一丁あるだけだ弾薬はある程度あるが・・・。一応こいつもビームサーベルは装備してある。あと腰のラックにナイフが一振りあるが、気休め程度に思ってくれ」

「ありがとうございます。ところで爆薬はありますか」

「あるぜ。Bコンポなら500トンある。信管も導火線もあるからな。補給担当のマッコイに申告すればいい。一体何に。ってそうだったな。お前さん元は工兵だったんだな」

「ですよ。火炎放射機もやったことありますよ」

「とりあえずパイロットスーツとして久遠戦車兵をつかいますね。そうだ頼みと言っては何ですが背面ぶぶんに装備ラックを用意してもらえませんかね。あると何かと便利なので」

「いいぜ。もし他に必要な装備などがあったらマッコイに言えば大概のものは揃えらえるぜ。まあ、それなりの対価が必要だがな」

「そうですか。ありがとうございます」

「おうよ。まあ、適当にやれ」

「はい」

という感じで私はMSの慣熟運転をしていたね。

で、其の翌日即座に出撃命令が下ったわね。

ブリーフィングによると敵補給所を襲撃し味方の陽動を行えとのことだった。なお、支援砲撃などは一切なしという状況だそうだ。どうやら本当にここの部隊は懲罰部隊ということになるようだね。

そして私は出撃準備としてバトルドレスを装着。そしてバトルドレスに護身用のサブマシンガンとナイフを所定の場所に装着。そしてヘルメットを装着しバイザーを下すこれで呼吸が可能なことを確認しバイザーを上げてコックピットに乗り込む。そしてサバイバルキット、スーツの生命維持装置、移動用スラスターが所定の場所にあることを確認しシートに座り、固定用ハーネスを装備。そしてバッテリースイッチをオンにそして補助エンジン作動。それに伴い各種計器盤が作動しコックピット内部の壁が全面風景に切り替わる。そして非常脱出装置の導通確認、油圧などの動力チェック、姿勢制御スラスターの動作確認を全て済ませメインジェネレータ作動スイッチを押す。すると問題なく動力炉は作動した。それを確認後補助エンジンカットし。

地上整備員に問題なしのハンドサインを送る。そしてコックピットハッチを閉鎖。無線スイッチをオンにする。

「こちらストーム1。準備完了。これより強襲揚陸艇に乗艇する」

「了解。我々も準備完了次第乗り込む。知って通りあんたがトップを取れ。いいな」

「判りました。気遣い感謝します」

そんな感じで小隊の仲間たちも強襲揚陸艇に乗り込み。船はそのまま冥王星へと降下していった。そして上空3000で降下し小隊メンバー全員が降り立った。

そして私をトップに敵補給コロニーを発見し私は手慣れた手つきで敵のトーチカやらゲートなどのめぼしいところに爆薬を仕掛ける。

そして隊長に報告する。

「こちらストーム1。爆破準備完了送れ」

「判った。ストーム1直ちに爆破し可能な限り敵と交戦せよ。オーバー」

その無線を聞いて私は無言で爆破スイッチを入れる」

轟音と共につぎつぎと吹っ飛ぶ施設たちそして敵がワンサカやってきた。

数はイロハ級がそれぞれ500はくだらないわね。ル、タ、レの大型も50以上といったところね。私は爆薬梱包とMSようアサルトライフル持って敵と交戦することになったわね。まあ、爆薬梱包をうまく使ってイロ級をまとめて吹っ飛ばしハ級バグはサーベルで次々と首を切り落としていったわね。

で、ル、タ、レ級バグにたどり着いた私は爆薬を目くらましに使いやわらかい腹部を破壊して次々と奴らを動けなくさせていった。

そして小隊メンバーもやってきてイロハの方をお願いして私は大型の迎撃に専念するも大型バグ45体倒したところでエネルギー残量警告が鳴り響き潮時と判断し無線を開く。

「こちらストーム1。燃料、弾薬ビンゴ補給に戻る」

「こちらサンダース。補給は許可できない可能な限り踏みとどまれ。以上」

それを聞いて私は今の状況を確認する。アサルトライフル残弾ゼロ、ビームサーベル使用可能、手投げ弾ゼロ、ジェネレーターは稼働中。推進剤25パーセント切ったところという状況である。そして私はサーベルで残りの大型バグを皆殺しにし撤退の信号弾を確認した際にも最後まで残って最後の引き上げ船に飛び乗れたわね。

そして強襲揚陸艇の格納庫でコックピットを降りた私を待ち受けていたのは熱烈な歓迎だったわね。

「へい。嵐。あんた初陣にしてはすごい活躍したわね。初陣で累計撃墜数120体というのは初めてよ。一応、叙勲になるわよ。100体行ったら銀翼勲章ものね。ついでに一度に120だから銀剣勲章ももらえるわね。まあ、初陣で傷ついた獅子章をもらうことがなくてよかったわ~」

と隊長。

「まさかあんな舞うような戦いをみられるとはな。もしかしたらお前さんもアレなのか」

「まさか。私はただの人間ですよ」

「そうだよな」

とミゲルと話していたわね。

それからあれよあれよというまに私は部隊内のトップの成績をおさめてしまったようね。

まあ、無事に生き延びたことに感謝というべきなのかもね。

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