第14話 使いこなしたい、使ってほしい技法

執筆されている方は、日々表現が日記や台本にならないために、強弱、抑揚などつけて文章を考えられてると思いますが、文章を豊かにするために修辞技法というのがあります。

 私も詳しくは言えないのですが技法はけっこうあります。調べていて、いくつかそんな技法名だったのかというのもありました。

 そんな技法ですが全てを使いこなすのは素人には難しい。ですが、やはりある程度使わないと単調な文になりやすいので使いこなさないといけない。素人だからとは言ってられないわけですが。そんな素人が最低でも使った方が良いのが5つほどある。と調べていて思ったのでそれについて今回語りたいと思います。


 その5つとは。

・比喩

・倒置法

・擬人法

・体言止め

・反復法

 の5つです。


 他のものは素人には少し難しいなと思います。挙げたものも使いどころがあるので、私にはそれすら難しいですが。専門でもないので説明ができません。

 専門ではないですが、この5つは読むだけの人でもそれが『何か』というのは理解しやすく、わかりやすいものです。読んでいてもそれだと解るし、気づいてるはずです。比喩には直喩と隠喩とあるので実質6つになるかもしれません。

 具体的に例文をあげると。


・直喩……彼女はとても美しい。→彼女は『まるで天使のように』美しい。

・隠喩……彼女は美しく『天使だ。』

・倒置法……「Sランク冒険者になるまで絶対に諦めない!」→『「絶対に諦めない! Sランク冒険者になるまでは!」』

・擬人法……まるで彼の気持ちを表すかのように雨が降っていた。→まるで彼の気持ちを表すかのように『空は泣いていた。』

・体言止め……その日外食しようと出かけて、好物のパスタを食べてると、そこで彼女と出会った。→その日、外食をしようと『出かけた。選んだのが大好物のパスタ。そこで彼女と出会った。』

・反復法……私のライバルは高い壁となって立ちはだかる。→私のライバルは『高い高い』壁となって立ちはだかる。


 なるべく良く使われるファンタジー、恋愛で表現されてるものを例文に使ったのでわかりやすいと思います。

 例文や調べた説明を見ると比喩は直喩と隠喩、擬人法は別で書かれてはいるが、同じに見える人には見えますし、違いがわからない方もいるでしょう。人により同じと言う人もいるようですが、詳しい事は専門家や大学やらで専攻した方に任せるとして、ここでは別物として扱いました。


 『』の部分がその技法であり効果が出る箇所です。小説を読んだり、漫画やアニメ、ドラマに映画と読み、観ていたなら、どれかは表現されていたり台詞で聞いたりした事はあるのではないでしょうか?

 このように抑揚や表現を変えるといったことは文章が豊かに感じられ少なくとも日記や台本などとは思われなくなるはず……です。


 比喩と擬人法、体言止めは簡単に見えますが、やはり使いどころが難しいのですが、倒置法と反復法はそこまで使うところがなく、例文で使用したように『ここ!』ってところで思いつきやすいものだと思います。なんとなく映像化されたシーンでドン! と表現されてるところなんかをイメージしたらわかりやすいかと。


 それでも比喩や擬人法、体言止めも表現を強調させたい時に使われるし、文豪や名作と言われる作品は、その表現が独特であったりして感嘆させられたりするものです。

 技法というのは使いまくると言いまわしがくどいとか思われる事にもなりますので適度に使用する必要がありますが、技法の使い方は作家の個性がすごく表されるので周りの作品との違いを魅せれると思います。


 そんなわけでラノベも10年20年と経っていると漫画や音楽と同じでどこかで使われてたりして設定が似通ってくるもので、奇抜な珍しい設定なんて思いつかなくても文章でこれらを使いこなす、または使っている作家はラノベでは、ほぼ? まだ? いないと感じているのでチャンスかもしれません。


 ラノベ作家から一般へ、純文学へのステップアップを狙っている方はもちろんのこと、書籍化をしたい方なら審査員に「これは他とは違い勉強しているな」と思わせデビューへの近道になるかもしれません……。

 とりあえずちょっとした『まるで~のようだ』は見なくもないですが、ありきたりな域をでないと感じてます。


 技法については専攻してるわけでもないので語れない部分が多く、深く詳しく書いてませんが、ご自身で詳しく調べて使いこなしてみてください。

 そして他にはない表現を書いて私を驚かせて欲しいです。




あとがき

 ここで間違った解釈や例文をされていたら教えてもらいたい。もしかしたらのちに創作を書くことがあるかも? なのでその時のために技法について詳しく教えてもらえたらとも思います。

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