第13話 わからない。




「春ちゃん…今日はちゃんと勉強しないと…」

「明日明後日もあるし…今日だけ……」


りょうたの家でりょうたの荷物を一緒に運んで、私の家に帰り、私はりょうたを部屋の前で待たせて制服かは部屋着に着替える。夕食の時間までまだ時間はあるが…私はベッドで横になって、りょうたに来て!と言うようにベッドを軽く叩いた。


「明日明後日は夜以外は甘やかさないからね。ほら、甘えるなら今のうちだよ」

「春ちゃん…」


りょうたはベッドで横になり私を抱きしめる。あぁ…幸せ♡


「またいちゃいちゃしてるのねぇ…まあ、全然いいのだけどあなたたちまだ中学生なんだからほどほどに…ね。まあ、相手がりょうた君なら大丈夫だと思うけど、くれぐれも間違いはおこなさないようにね。夜ご飯できたから食べに来なさい」

「だから、勝手に入らないでよ!」


お母さんがいきなり部屋の扉を開けてベッドの上で抱きしめあっていた私とりょうたに言う。いや、たしかにさ、誤解されるみたいな感じかもしれないけどそういうことはまだしてないし、せめて高校卒業するまでは…しないから…りょうたがどうしてもって言うなら…するかもしれないけど……りょうたそういうことはあまり興味なさそうだし……

なんていうか、りょうたはそういうことをするよりも、手を繋いだり、抱きしめあったり、キスとかするくらいで十分満足してくれるだろうし、まだ、染まりきっていないというか、そういうことあまりわからない気がする。




「りょうた、髪乾かして」

「はいはい」


夕食が終わり、りょうたがお風呂に入った後、私もお風呂に入って、お風呂から出た私はりょうたの隣に座ってドライヤーを押し付ける。りょうたに先にお風呂に入らせるのは私が先にお風呂に入るとりょうたに髪を乾かしてと言えないからだ。

髪を乾かしながら、りょうたが春ちゃんの髪サラサラ、とか、良い匂いする。とか言ってくれることがめちゃくちゃ嬉しい。


「今から勉強する?」

「今日は…したくないし教えたくない。今日はりょうたとおうちデート……いい?」


勉強を口実に泊まらせているのに、勉強教えたくないとか、我ながらやばいこと言っているな。と思うけど…ほら、やっぱり口実って大事じゃん。それに、明日明後日はちゃんと勉強するし、教えるもん。だから…今日…今晩だけは……♡


「いいよ。おうちデート、しよう」

「やった。ありがとう」


めちゃくちゃ嬉しい。おうちデート…今までお泊まりはしたことあるけどさ、ご飯食べて一緒に寝るくらいしかしてないもん。今日はまだ20時だし寝るまで時間がある。おうちデートの時間は…たっぷりあるはずだ。もう、ご飯済ませたし、お風呂も入って後は寝るだけだからね。


「ところで、おうちデートって何するの?」

「え?ぇ…」


りょうたに聞かれて私は返事に困った。


おうちデートって何をするのだろう………




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