第19話:足止めのパミング

四天王パミングは剣を持ち、勇者パーテに飛びかかる!

パーテは、パミングの手首を切りつけ、剣の動きを止めた。

しかし、頑丈な籠手に阻まれ、攻撃は通らなかった。


「か、硬ぇ!」勇者

「ふふふふ。手首狙いなんて必要ないよ。私の剣には破壊剣のような効果はない。ほらよくみて、5時間チャンバラのときに使った剣でしょ」四天王

「誰が信じるかよ! 死にやがれ!」勇者


パーテは飛び退き、毒薬入りのビンを投げつける!

しかし、パミングは剣を滑らかに振り、ビンを弾いた。

その瞬間、パーテは、パミングの防具の隙間に剣を突き立てる!


「トドメだ! 死ねぇ!」勇者

「うっ」四天王


パーテの剣は、鎧の隙間にほとんど刺さらなかった。

ほんのわずかな剣先以外は、鎧に阻まれてしまったからだ。

しかし、パミングはふらふらと後退していく。


「毒、だね。剣に毒を塗っていたな!」四天王

「そ、そうだ。触るだけでも皮膚がただれ、体内に入れば即死するような凄いやつさ。……まさか喰らって生きてるのか?」勇者

「最後の気力、とでもいうのかな。……体の感覚がほとんどないよ。だけど! 私は負けるくらいなら自ら死ぬ!」四天王


四天王パミングは背を向けて走り出す!

とっさにパーテは毒薬入りのビンを投げつけ、それはパミングに命中した!

しかし、まったく気に留めることもなく、パミングは通路を曲がり去った。


「毒薬が効かない!? ……ま、待てこらぁ!」勇者


慌てて後を追うパーテ。

しかし彼が通路を曲がったときには、すでに四天王パミングの姿はなかった。

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