不本意

駄々

第1話

光ることをやめられない光に照らされ

今日も花は笑っています

クローゼットに隠れて零した涙で

すくすくと成長しています


零落した土地に根をのばしてまで

成長をやめられない花に今日も

光は光ることをやめられないまま


発火性のオイルによって

枯れることを許されない花

枯れた紫陽花は

落ちることを許されない

光は光ることをやめられない



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

不本意 駄々 @takaisugi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る