せん妄見舞金を出せー
前回の「せん妄再び」を書いていて、コロナ関係の給付金の一つに、せん妄見舞金が有ってもいいのにと思った。
コロナ禍による感染対策で、面会禁止になっていた病棟で、家族の面会と言うせん妄対策が出来ないまま、せん妄になってしまった患者に、見舞金が有っても良いと思う。
明らかにコロナ禍による影響で、本来取れたはずの対策が取れないまま、発症に至ってしまったのだから。
今回発症して、これがいかに厄介なものなのか、身をもって痛感した。
ひどいせん妄が出ていたとカンファレンスで言われていたが、全く関わらないまま退院。
退院してからは、いたって普通だった。
でも、せん妄は入院だけでおこるものではなかった。
退院して家に居ても、ほんの少し、飲んでいなかった薬が復活しただけで、簡単に顔を出す。
そう、何が何でも初めの一回をやっちゃいけなかったのだ。
それが、コロナ禍のせいで、なすすべなく発症させてしまった人は、少なくないと思う。
昨日まで普通だったのに、いきなり重度の認知症患者の様になってしまう。
それゆえ介護者にかかる負担は、想像を絶する。
出来ていた事がいきなり、真逆になる。
介護者は、何の対策もとれないまま、負担の大きい介護対応を強制される。
その上、おひとり様介護、一人で二人看るとなると、どんどん負担は増していく。
父はおむつ替えの最中でも、おしっこを漏らすので、やり始めたら仕上げまで一気に終えなければならない。
メインの6回用パットを着け、パンツタイプのオムツを穿かせたら、横漏れ対策の2回用パットを付ける。
横漏れパットを着けないまま、横を向いておしっこをされたら、オムツもケアシーツも一瞬で終わる。
そんな父のおむつ替えをしている最中に、後ろで母がポータブルトイレのバケツをひっくり返している。
後でポータブルトイレの便座は、ダブルアクションでないと上がらないように改造した。
せん妄で、食も細くなった。
体が弱る。
在宅介護でのせん妄の対応は、介護者に重い負担になる。
だから何が何でも一回目をやっちゃいけなかった。
この先も続くのだから。
コロナ禍でのせん妄も、コロナ被害だ。
そして、首相官邸や県や市に提言を送った。
コロナ禍での入院患者に対するせん妄見舞金について。
コロナ対策で様々な給付金などがありましたが、在宅介護・家族介護家庭に対しては、負担増があっただけです。
今回のコロナ禍で、病院は感染予防で面会禁止措置を取りました。
私事ではありますが、以前の母の入院では、毎日一時間程度は顔を出し、せん妄予防に努めました。
今回は、面会禁止措置で面会できずに、結果重いせん妄が出てしまいました。
せん妄とは、高齢者等が入院等の環境の変化等で、一時的に幻聴や幻覚等の意識の混乱、寝ぼけたようになる事です。
また、一度発症すると、発症しやすくなります。
介護者にとっては、突然重度の認知症が発症したような介護負担が発生します。
必要な介護用品の購入もしなければなりません。
コロナ禍における入院時の感染症対策下でのせん妄の発症率を、平時のせん妄発生率と比較してください。
特に高齢の入院患者、要介護の入院患者で、せん妄の発生率が平時よりもコロナ禍で上がっている場合は、コロナ禍の影響だと言えます。
コロナ禍の影響で、せん妄の発症、介護負担の増、介護費用の負担増が発生しています。
入院中の患者のせん妄の発症は、病院が把握しています。
カルテや看護記録に残っているはずです。
他のコロナ関連の給付金と同じく、せん妄見舞金が有っても良いのではないでしょうか。
この提言はは、国、県、市に送って見ました。
少しでも在宅介護・家族介護に目を向けさせるために。
コロナ禍の感染で重症化。
それ以外のコロナ禍被害で、過労死リスクをはらんでいる介護離職者たちにベーシックインカムを。
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