介護タクシーとレンタカー

 ツイッターを見ていて一つ驚いた事が有る。

 それは介護タクシーの値段だ。

 介助料が実にまちまちなのだ。

 中には何千円も取られる業者がある。

 うちがよく利用している業者は、介助料は五百円だ。

 いかに差が有るかわかると思う。

 タクシーの走行料金は一律だが、介護タクシーの介助料は、一律ではないのだ。

 それと距離に応じて上がっていく料金が加わる。

 また、車椅子やストレッチャーなどをレンタルすればその料金もかかる。

 例えば、退院で病院から帰宅する時に利用するとしよう。

 玄関まで下りて行って予約していたタクシーが来たら乗るのと、病院内まで迎えに来てもらうのでも、料金は違う。

 もし、介護タクシーを利用するのであれば、インターネットなどで、近くの業者の料金を調べて比較しておくことを、お勧めする。

 福祉用具業者から借りている車椅子など、自前の車椅子で乗車するだけとか、

家からは介護タクシーの車椅子を借りて乗り、病院で病院の車椅子に乗り換える。

 また、同じく車椅子ではなくストレッチャーで同じことをするとか、自分の利用方法で、だいたいいくら位かかるか算出して、業者ごとに比較を出す。

 

 病院から紹介された業者で、どこも同じようなものだろうと思ったら、それはとんでもない間違いなのだ。

 また、病院は介護タクシーの料金は、把握していない。

「出来るだけ安い業者を予約してください」

「料金は、分からないです」

 ほとんどの病院で、そういう答えが返ってくるはずだ。


 前に一度、福祉車両のサブスクをしているのか、トヨタのキントに問い合わせた事が有る。

 答えは、福祉車両はやっていないという事だった。

 一般的なレンタカーも同じかもしれない。

 ちなみに、だいぶ前にもらったトヨタレンタリースの案内には、ウェルキャブ、助手席が外に出てくるタイプのレンタカーはあり、基本料金は非課税だった。


 逆に、格安レンタカーは持っている可能性があるのだ。

 逆にと言うのは、格安レンタカーだから福祉車両なんて用意していないだろうという思い込みは、間違いという事。

 近所の多角経営をしているガソリンスタンドの格安レンタカーでは、タントの車いす仕様を借りた事が有る。

 残念ながら今は車両の入れ替えで、福祉車両は無くなってしまったが、ある時はあるのだ。

 もちろん運転免許は必要だし、自分で乗せなくてはならないが、それが出来れば、12時間利用して基本料金は2500円だった。

 私は事故の時に自己負担額が免除になる保険にも入るので、オプションが千円加算される。


 また、全国展開している、ガッツレンタカーの近くの支店にはウェルカムシート、助手席が外に出てくるタイプのレンタカーがある。

 ただ、問い合わせ当時マンスリーで貸し出し中だった。

 ちなみに、このことをツイッターにツイートしたら、ガッツレンタカーの公式アカウントから、良いねが付いた。

 ハッシュタグ付けてないのに。

 とにかく、中古車で展開している格安レンタカーは、福祉車両を持っている可能性があるので、近くのお店に問い合わせしてみても、損はない。

 往復で考えると、介護タクシーよりも安くつく可能性が高い。

 ただ、レンタカーで困るのは、予約した車が帰って来ていないケースだ。

 以前私も予約していた車が戻っていなくて、予約していたコンパクトの値段で、空いていた一つ上のクラスの車を借りた事が有る。

 福祉車両はそうはいかない。

 代わりの福祉車両が有ればいいが、代わりに普通の車と言う訳には行かない。

 そこが一つのネックになる。

 また、レンタカー会社で車椅子のレンタルはしていないが、以前にも書いたように、車椅子は社会福祉協議会、社協でも借りられる。


 さて、実はもう一つ選択肢がある。

 介護施設に勤めている看護師の友人から、利用者家族が自治体から福祉車両を借りて来て、利用者の通院に使っていると聞いたのだ。

 和歌山の人らしい。

 地方自治体でも、福祉車両の貸し出しをやっているところが有るみたいなのだ。

 ちなみにうちの市役所は、トラックの貸し出しはしている。

 また、ネットで調べてみたところ、隣の市では、社会福祉協議会、社協が軽の福祉車両、車椅子タイプの車両の貸し出しをやっていた。

 見たところ、多くはないが、貸し出しをやっているところも有るので、役所、社協に問い合わせしてみると良い。


 やってなければ『やってる所も有りますよ。ウチでもやってください』と書いて、市長への投書箱にでも投書してみよう。

 もしかしたら、実現するかもしれない。


 福祉車両の使い方、車椅子の乗せ方は、デイサービスを利用していれば、送迎の時に教えてもらうといい。

 いつも見ていれば、見様見真似でも出来そうだが、走行時の注意点とか、教えてもらうべき所は、教えてもらうに越したことはない。

 やっぱり介護タクシーにしておけば良かったと、後悔する事の無いように。


 介護タクシーの利用料にも頭を悩ます、介護離職者たちにベーシックインカムを。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る