No.7:ありがとう、志村けん!
久々の配信に、またか!と呆れているレディース&ジェントルマン!本当にご無沙汰で申し訳ない。
詳しくはTwitterを見ていただければわかるが(アカウントはedogongu69)、他の活動で忙しくなりこのメルマガを休んでしまっていた。
近況報告については、Twitterで日々(特に週末)宣伝している小説サイトやブログサイトで確認していただけたら幸いだ。
さて前置きはこれくらいにして、またまたたまたま志村けんの話をさせてもらう。
振り返ってみれば、私の幼少期から少年期にかけてはドリフの志村のコントや読書に救われていた面が大きかった。
決して良好とは言えなかった継母との確執の中(今なら児童虐待で即通報だわ!)志村けんや読書にどれだけ人間らしい心を失わないですんだか!
思春期を過ぎ大人びてくると、さすがに志村のファンだと公言するのは気恥ずかしかった。
ちょっと気取って、ビートたけしや緒形拳が好きだなんて言っていた罰当たりな私!(事実、好きなのだが)
尊敬する芸能人に、拳さんやたけしの名は挙げられても志村はどうしても躊躇してしまった。今この場を借りて懺悔します。
私は本当に一番尊敬している芸能人は、
アパッチけんさんです!(ドリフ繋がりかいっ!)
与太話はこれくらいにして。
あるいは同世代の方々なら、志村けんを尊敬する人に挙げることにこっぱずかしさを感じる人は少なからずいると思う。
たとえるなら、一度は文学を志した人間が若い頃太宰治に傾倒しながら、長ずるに及んで、
「あれは一時期の麻疹(はしか)みたいなもの」
と、黒歴史の如く否定するのと似通っている。いわば若気の至りとして忘れ去りたいのだ。
だが、世の中高年紳士よ逃げることなかれ!相手が誰であれ、影響を受けたことは事実なのだ。
事実、前の職場では私より一回り上の老紳士といって差し支えない同僚が、志村を追悼するように暇さえあれば変なおじさんのギャグを披露してくれたものだ。
そう考えてみると、私の人生に多大な影響を与えてくれたのは、緒形拳でもなく、高倉健でもなく、松平健でもない。
渡辺謙でもなければ、最近露出が増えた光石研ですらない。
アパッチけんはいい所をかすっているが、やはり根っこで深く繋がっていたのはけんはけんでも、研ナオコです!(だからあ)
志村けんは言うなれば、近所の面白いおっちゃんのような存在だ。だから尊敬というよりは、親しみのある好きなおっちゃんであるわけである。
そんなおっちゃんがうっかりとあの世に旅立ってしまった。そんな感じかな。
いつかまた会おうぜ。そんな言葉をかけてやりながら、この稀代のコメディアンを偲びたい。今はまだ涙は乾かないけど。
でも、泣き顔で迎えてはあのおっちゃんになにより悪い。口角上げて笑いながら言ってあげたい。
おっちゃん、最高に面白い人だったよ!天国でも笑わせっ放しなんだろ。いつかそちらへ向かったら、また拝見させてもらいます。
またね、変なおじさん!
志村けん月命日に捧げる。
※このエッセイは、メルマガ版を転載したものです。
※このエッセイは、不定期発行です。
江戸厳愚(ごんぐ)
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