第25話

遅くなり申し訳ありません!

それではどうぞ!

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25話




さて、41階へとやって来た俺たちは目の前に広がる森に目を奪われていた。

と、いってもマキナは長らくソロで活動していたためこの階にも来たことがあるようだが、以前はこの階層の蛇型モンスターによって感知されひどいめにあったそうだ。

それからはパーティーメンバーを探しつつ前の階層などで稼いでいたそうだ。



「そしたら、マキナを先頭にして俺が中衛、シュリは後ろを頼むな。」


「「了解!」」


「それと、今日の目的は連携の確認と素材集めだからモンスターを積極的に倒したいからマキナはそのつもりで案内を頼むな!」


「まかせてよ!」



それからほどなくしてモンスターと相対した。

初戦のため一体だけのところにしたのかな?



種族名 グレートホーンボア

猪系のBランクの魔物

得意な攻撃は走ってからの牙による刺突撃

毛皮は硬くしなやかである。

食用で癖はあるが上手い



「あれはグレートホーンボアみたいだ。牙による攻撃と巨体だから動きに気を付けろよ!」


「今回は任せて!」


「いけるのか?」


「もちろんだよ!」



と、いうと同時にマキナは駆け出した。

すると、一瞬ふと消えたかと思うとグレートホーンボアがドスンという音とともに倒れた。



「スゴいな!俺でも注意してなければ消えたかと思う程の気配のオンオフがうまいな!」


「これくらいできないとソロで降りれないわよ。」


「攻撃方法は針と毒か?」


「今回は急所に即効性の致死毒を針で流し込んだの。まぁ、針と言うかほぼレイピアみたいなものだけど。」



そういうとどこに持っていたのかショートソードと同じくらいの長さのレイピアのような刃の付いた武器を見せてくれた。



「確かにレイピアのようなものだな。基本は毒による支援か?」


「パーティーだとそうなるのかしらね?」


「ふむ、あとは俺やシュリが戦っている時に背後から近づいての不意討ちとかも良さそうだな」


「そこは臨機応変にね!」


「だがカイル、このあたりだと確殺出来るから意味はないと思うぞ?」


「まぁ、シュリの言うとおりだけど。」



そのあと俺たちはグレートホーンボアのドロップ品を拾ってから他を探索し採集できるものは集めモンスターは積極的に倒して周り夕食時には街へともどったのだった。





□□□□






「さて、今日の反省会の前に料理を注文しようぜ!」



俺たち街へと戻り採集品などの換金を終わらせたあと適当な飯屋に入った。

飯屋と言っても夜営業なのでほぼ飲み屋みたいなものだが・・・



「注文は私に任せろ!━━おーい」


「はーい、ただいま!」


「ここからここまで全部とオススメの肉料理を頼む!それと飲み物だが私はこの火酒で」


「まったく、俺は柑橘系のお酒があればそれで」


「柑橘系でしたら此方になりますがいかかですか?」


「それで」


「私はワインのお湯割りを」


「かしこまりました。それから、ご確認しますがホントにここからここまでですか?」


「そうよ、シュリ大丈夫なの?」


「もちろんだ!」


「いつもいつも・・・、店員さんそれで」


「は、はい!少々おまちください。」



店員さんが離れたのを確認してから俺は話し始めた。



「さて、今日の探索でいろいろわかったが後衛が欲しいな・・・」


「確かにね。今回はカイルが後衛をしてくれたけどそうもいかないことのほうが多くなりそうだものね。」


「別に後衛いらなくないか?」


「シュリは全員前衛でいいのか?」


「まぁ、困らないからな!」


「んー、後衛はいた方が全体の把握や回復、支援などできるからいいと思うけど。」


「まぁ、いまは後衛が居ないからこのままいくしかないから一応ポーションとかの回復アイテムとかはそれぞれ多めにもつとかかしら?」


「そうだな、食料については一応それぞれが離ればなれになったときを考えて携帯食料と水を持つことと通常の食料は俺が持てばいいか?」


「そうね、あと買い出しする食料は野菜と果物、調味料にして肉は41階で集めればよさそうね。」


「確かに今日もかなりの量の肉が拾えたしな。」


「あとは、食料は見つけたら採ればいいと思うぞ!」


「だな。」


「おまたせしましたぁ!テーブルに乗りきらないのでしばらくしたらまた、もってきますね。」


「お、料理がきたな!食べながら続きは話そうぜ!」


「もぐもぐ」


「そうね!」


「もぐもぐ」


「それじゃぁ」


「もぐもぐ」


「「「いただきます!(もぐもぐ!)」」」


「というか、シュリは待つことをおぼえような!」


「ふぁーい」


「のみこんでからだ!」


「ごくん!━━━はーい!」


「さて、とりあえずたべよう。すでに食べているやつもいるしな!」


「もぐもぐ!」


「ですね」



出て来て料理を食べながらある程度の戦闘スタイルなどの確認をしたりとかなり有意義な時間になったと思う。



「さて、あとは今後の予定だけどとりあえず55階を目指そうと思う。そのあとは80階だな。」


「そうね。」


「旨かった。」


「それはよかったな」



んー、シュリは終始食べていたような気がするけど一応は俺と契約してるし俺がきいてればいいのか?


まぁ、今後の方針も決まったことだしとりあえずは55階をめざすかな。



それから俺たちは一月程をかけて53階までの探索を終えた。





□□□□





そして、今日は余計な探索はせずに54階まで最短距離で駆けてきたので54階の探索を進めようと思っている。


ここまで来るとAランクに近い能力のモンスターも出てくるようになっており並みの冒険者では手がだせなくなってきている。


この街の平均はDランクらしいからなぁ。



「さて、ここまで来たわけだけどどうするよ?」


「どうするもなにも放っておけばいいでしょ?どうせなにもできないわよ。」


「来たら倒せばいい!」


「そうだな。まぁ、気にせずすすむか」



いま俺たちは何者かにずっと後をつけられているんだが、というかここ最近きな臭かったんだが本格的に動き出してきたようだ。


そもそも、このダンジョンのこの階層辺りを探索するしかできないような実力でもどうあがいても俺たちには勝てないと思うがその辺りどうおもっているんだか・・・


そんなことを考えながら俺たちは今の状況にはおあつらえ向きの袋小路へとやって来た。



「きたか・・・」


「そうね。」


「へっへっへ、逃げ場はねぇぜ!」



と、三下丸出しの台詞と共に6人の30歳ほどの男達が現れた。



「それはこっちの台詞だな。」


「なにいってやがる!━━俺たちの狩り場を荒らしやがって!この落とし前はつけてもらう!」


「そうだな、男はまぁ殺るとして女は俺たちが飽きるまで飼ってやるよ!」


「ゲスが!」


「喚いたって誰も来ないぜ!」


「そうだ!そうだ!」


「へへ、大人しくするなら女は楽しませてやるよ!」


「まぁ、男は関係ないがな!」


「そうだ!お前の目の前で犯してやるよ!」


「それはいいな!」


「あのお楽しみ中のところ悪いが誰が誰を殺すって?それに・・・」


「「誰を犯すって?」」


「「「「「「ひぇっ」」」」」」



あ、女性陣の殺気で腰抜かしてる・・・

そして、これ見よがしに女性陣が武器を取り出した。



「お、俺たちを殺してただてすむとおもうなよ!」


「あ?」


「ひぃ!」


「マキナ落ち着けって、殺しはしないがこれ何かわかるよな?」


「そ、それは!」


『へっへっへ、逃げ場はねぇぜ!』


「そ、録音用の魔道具だ。それと映像記録の魔道具もあるぞ?」


「っく!」


「まぁ、今後のお前たち次第だからな?」



ドゴン!!



「「「「「「ひーー」」」」」」


「こらこら、シュリ壁を壊すな」


「ん?あぁ、すまん」



ザシュ!



「「「「「「ひゃー」」」」」」


「おいおい、マキナまで」


「あー、ごめんなさい」


「と、まぁ今日は見逃すからさっさと消えろよ?」


「「「「「「は、はいーー!」」」」」」



男たちは我先にと逃げていった。



「まったく、逃げるならやらなきゃいいのに!」


「まぁ、あいつらもトップを張ってたのにいきなりぽっと出の若いやつに並ばれたら魔もさすんじゃないか?」


「それでもターゲットのランク位調べたらすぐわかるものなのにねぇ。」


「まぁ、信じれなかったんだろう」


「そろそろ行かない?━━シュリがそわそわしてるわよ?」


「だな」



このあと、俺たちは何事もなく55階へとたどり着いた。



「ボス階層か、一応事前に情報を聞いているがやっとAランクモンスターの登場か」


「早くいこう!」


「シュリ慌てるな」


「まぁ、でもBランク冒険者が1パーティーが相手取っても倒せないモンスターだけど大丈夫だろ」


「そうね、火力があれば勝てる相手だし」


「ワクワク」


「さて、いくか」



ギィー



俺たちは目の前の巨大な木製扉を開きボス部屋へと入った。


目の前に居たのは・・・




種族名 アースメタルドラゴン

ドラゴン系のAランクの魔物

不思議な生態のドラゴンで亀のように甲羅を持っているが年に一回ランダムで甲羅を構成する鉱物が変化する。

構成する鉱物の種類によっては討伐難易度が跳ね上がる。



ほう、鉱物か・・・


さらに甲羅を鑑定すると


メタルアースドラゴンの甲羅

構成する鉱物はマギアダムタイト

マギアダムタイトとは魔力伝導率がミスリル並に高いアダマンタイトのこと一説ではオリハルコンよりも希少と言われる。



今見た内容を皆に説明した。



「いい武器の素材になりそうね!」


「あぁ!どのくらい拾えるかわからないがドロップに期待だな!」


「たぶんボスドロップだから通常より多いとは思うけど・・・」



そして、ボスに近づくと


ドクン


ん?

気のせいか?何かが脈うった気が・・・



「カイルどうかしたの?」


「ん?いやなんでもない。目の前の敵に集中だ!━━いくぞ!」


「「了解」」


『Gugyaoooooo』


「来るぞ!━━━━ん?」


「こないわね。というか甲羅にはいったわよ」


「んー、シュリ隙間からとりあえず殴ってみてくれ」


「任せろ!」


ドスン!


「あ、衝撃で死んだ?」


「なんか呆気なくて納得いかねぇ。」



そして、ドロップ品はというと



「「「おぉー!」」」



甲羅がそのまま残ったのと何かのインゴットが数本だった。


鑑定すると甲羅はマギアダムタイトでインゴットはアダマンタイトだった。



「これはいい武器の素材になりそうだな!」


「だね!これだけあればみんなの分作ってもお釣りが来るかも?」


「だな!」



そのあとはボス部屋からでて街へと移動することにした。

まぁ、転移なんだが・・・

普段は前線まで転移で移動しているが今回はお客さんがいたので普通に降りてきたわけだけど、ボス部屋が一度でもクリアしていればスルー出来るようになっているのはありがたい。勿論挑むこともできるが・・・



そんなわけで街に戻った俺たちは不要な素材の売却と55階の突破報告をサクッと行い。宿で体を洗ったあと時間的にまだ早い時間だったので早速マキナ紹介の鍛冶屋へと向かった。


ほんとは翌日でもよかったのだが皆新しい武器への期待で満場一致で向かってしまった。


そして、鍛冶屋へと到着した。








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