第19話
19話
スタンピードが終わり2日がたった。
俺たちは先に現地より撤退したが残党はまだいるようだが低ランクのモンスターしかいないのとあまり数がいないことでBランクを中心にそれ以下の冒険者で駆逐しており、前線で戦った冒険者は一足先に王都へと帰還しギルドへと報告を行っている。
報告といっても昨日報告書を書いて提出しているのだけど。
オレは紅丸のことも報告しないといけない。
それと紅丸が女性であったので名前を変えようかと聞いたら紅丸でもいいが俺が気になるならいい名前を頼むと言われた。
どうするかなぁ。まぁ名前はあとで決めるとして服も買ってやらないとなぁ。
あぁ、それにしても、SSランクってなんだよ。
「カイルさんきてください!」
「あ、はい!紅丸行こう。」
「了解だ。主殿」
ついに報告の順番がきたみたいだ。
「カイルさん、報告書は読ませて頂きましたがそちらが契約したオーガですか?全くオーガに見えないですが・・・」
「えぇ、まぁ。」
「カイルくんとクロナちょっときてくれ。」
「ギルドマスター!わかりました。カイルくん達もついてきて!」
「は、はい!」
俺たちはギルドマスターに呼ばれたのでおとなしくクロナさんについて奥へと進んだ。
クロナさんは少し進んだところにある扉の前で立ち止まりノックをし、扉を開けた。
「失礼します。」
「そこのソファーに腰かけてくれ。」
「それで、マスターなにかご用ですか?」
「いや、そこの嬢ちゃんのことはあまり知られないほうがいいと思ってな。それでカイル、詳しく教えてくれないか?」
「は、はい!━━━━ということなんです。」
俺は報告書より詳しくことの次第をマスターたちに話した。
まぁ、もともとその為に呼ばれてたからいいのだけど。
「SSランクか・・・。うーむ、どう見ても人種のそれなんだけどな。そこでだ、さすがにSSランクのモンスターとして従魔登録ではなく普通にパーティーメンバーとして登録しようと思うのだ。」
「パーティーメンバーですか。でも冒険者登録してなくても出来るのですか?」
「あぁ、普通は冒険者登録したもの同士で組むから、普通に登録して貰うぞ。ただし特例としてカイルと同様でSランクとして登録しておく。」
「あ、あの俺まだSランクではないですよ!」
「あぁ、今回の活躍でSランクへ昇格だ。ホントはSSランクにしたいがこれには3ヵ国以上の首都のギルドマスターの推薦が必要だからこれで我慢してくれ。」
「は、はい!というか、Sランクが最高位じゃ?」
「それは、Sランクに下位と上位があるのはしっているな?」
「はい。それをこんどから下位をSランク、上位をSSランクにする案が正式に決まったのだ。」
「そんな話があるって師匠がいってたような?」
「なぁ。主殿よ1ついいか?そもそも冒険者とはなんだ?」
「あ、冒険者っていうのは、何でも屋さんかな?」
「そうか?よくわからんが主殿が我と戦ったようにモンスターと戦えばいいのだろ?」
「うーん、まぁそうだね?」
「ん、んん。」
「あ、すいません。」
「それでだな、カイトギルドカードを貸してくれ。」
そう言われて俺はマスターにカードを渡した。
「ほれ、これがカイルとそこのねぇちゃんの新しいカードだ。」
「ありがとうございます。色が違前のと違って黒いんですね。」
「あぁ、パノラのカード見たことないのか?」
「ありますけど、色は一緒だったような?」
「あぁ、新制度と合わせて色を変えたんだ!ちなみに前のカードの色にしたいなら魔力を込めながら念じたら変わるぞ」
そう言われたので俺は前のカードの色を思い浮かべながらカードに魔力を込めた。
するとすぐにいつもの色になった。
「おー、でもこれなんで色変えれるのですか?」
「受け付けに出したときとか街に入るときに騒がれたくない人ようだな。」
「でも師匠なんてカードの色関係なく騒がれてる気がしますが?」
「有名になれば意味がないがまだカイルみたく顔がバレてないなら有効だぞ。」
「あぁ、たしかに。まぁありがたくいただいておきます。」
「あぁ、これからも頼むぞ。それと今回の報酬だ。」
と、報酬の入った革袋を受け取った。
「ありがとうございます。それにしても、多くないですか?」
「あのなぁ。お前とパトラの二人でどれだけ倒してると思っているんだ・・・」
「いやぁ、そうでしたかね?」
「まぁいい。それとこれはSランク以上の者だけに伝えている情報なんだが。今回のスタンピードは人為的に起こされた可能性が高いことがわかった。」
「!!━━━人為的にですか・・・、いったいだれがなんの目的で」
「それは調査中だがわかったら連絡するようにしておくからカイルの方でもなにかわかったら報告して欲しい」
「わかりました。」
それにしても、人為的にスタンピードを・・・、まさかシーラさ、いやシーラの所属する組織がとか?
いや、さすがに考えすぎか。
「よし、それじゃぁ疲れたろうから今日は一度帰れ。明日また来てくれれば仕事を頼むぞ。それとクロナ、カイルのこと専属担当として頼むぞ」
「もちろんです。」
「わかりました。それではマスターとクロナさんまた明日うかがいます。失礼します。」
「それでは、私も失礼します。」
そうして俺たちは部屋から退出しギルドのロビーへと戻ってきた。
「カイルくん、改めておめでとう 」
「ありがとうございます!」
「それと、紅丸さんカイルくんのことよろしくね。」
「当たり前だ。主殿を守るのは我の役割ぞ。その前に名前をつけ直して貰うがな!」
「あ、やっぱり?」
「う、うむ。」
うーん、そうだなぁ。赤、レッド、紅、クリムゾン・・・
いや、うーん?朱か?
シュ・・・、シュリ!シュリにしよう!
「決めた!シュリだ!」
「シュリか、善き名だ!主よこれから頼むぞ!」
「あぁ!」
「あのうどういうことでしょうか?」
「あぁ、シュリの名前はなんですが最初契約する前までこんな容姿出はなくて筋骨粒々で男にしか見えなかったので紅丸としたのですがこうなったら紅丸だと違和感があったのと本人の希望もあって女性の名前に変える約束してたので」
「そうなんですね。シュリさん改めてよろしくお願いしますね!」
「あぁ、強き雄には雌が集まるからな!クロナ殿も宜しく頼むぞ!」
「まぁ♪」
なんだ?外堀が埋められた気配が?まぁ、気にしないでおこう。
「お、カイル報告が終わったようだな。」
「あ、師匠!さっき終わりました。それとSランクになりました!」
「おーそうかそうか!私はSSランクになったけどね!」
「おめでとうございます!」
「それと、そっちのは上手くいったみたいだね?」
「はい!シュリは従魔というより人種として冒険者になりました。ちなみにSランクとして・・・」
「そうなのか。で、やっと名前をつけ直したのか?」
「はい。やっと思い付きました。」
「全く女性の気持ちをだなぁ。」
「すみません!」
「まぁ、いい飯にいこう!」
「はい!」
「お、飯か?肉か?肉なのだな?また新たなレシピを知れる!」
シュリのやつホントにここ数日で馴染んだよなぁ。
しかも、当初料理なんて興味なかったくせに夜営のとき簡単に味付けした肉を食べさせてから調理したら美味しくなることを知り、さらに王都にきてから飯屋に入って食べた料理で感動してから食べることはもちろん料理にも興味を持って来たようでどこかで習いたいとかいってるしなぁ。
まぁ料理してくれるならありがたいからいいけどさ。
そんなことを考えながらギルドに併設された酒場で料理を適当に頼み、暫く雑談をたのしんでいると料理きたので食べはじめた。
「ところでカイルステータスは確認したか?」
「あ、そういえばバタバタしていてまだ確認してないです。」
「そうか、あとで確認しておくことだ。あれだけモンスターを倒したのだからかなりのレベルが上がっているはずだ。能力の齟齬が大きければ動きに響くから確認とならしはしっかりな!」
「はい!それより師匠いまは食べましょ!シュリ食べ尽くされてしまいます!」
「おぉ!そうだな。たべるぞ!」
「シュリ皆の分だから一人でたべないでよ?」
「おーすまぬな。だがあれもこれも旨いのが悪い!」
「いやいや」
それからわいわい話ながら食事を楽しんだ。
食事のあとは宿へと戻りステータスの確認をすることにした。
ちなみにシュリとは部屋は一緒だ。
最初別にしようとしたのだがツインの部屋しか空きがなくズルズルと一緒の部屋で過ごしている。
さて、どうかな?
名前:カイル
年齢:15歳
職業:Sランク冒険者
Lv47(15UP)
HP:73,270(2900)
力:8586(277)
頑強:7594(255)
敏捷:7649(259)
知力:7197(260)
魔力:7097(258)
気力:6648(254)
契約獣
グラディオスドラゴンカイザー
固有スキル
【竜化】【竜言語魔法】【竜眼】【アイテムボックス】【才能】
スキル
【槍術】【身体強化】
称号
世界最高の万能者
【槍術】
熟練度40% (5%UP)
【身体強化】
熟練度40%(10%UP)
【竜化】
熟練度22%(12%UP)
【竜言語魔法】
熟練度25%(15%UP)
指名依頼承諾一覧
・討伐(モンスターのみ)
・採集
・鑑定
・護衛
・探索
15レベルも上がってるのか!
んー平均したら7100位だけど力が強いけど気力がすこし低いのか。
まぁ、今回それなりに竜化を使ったから能力の、上昇値はだいぶほかのステータスと近くなってるから暫くしたら誤差になるだろきっと・・・
こんど、シュリのステータスも見せてもらおうかな?
たぶん俺より高いと思うけど。
さて、今日はもう疲れたし寝るかなぁ。
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