第16話
おそくなり申し訳ありません!
最新話どうぞ!
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16話
王都へと戻って来た俺たちは先には王都の警備隊の詰め所へ行き捕まえていた盗賊を引き渡した。
後日ギルドへ報償金などが支払われるという事で代わりに割札を貰いギルドへとやって来た。
そこでなぜか俺が代表してはなすことになった。
「こんにちは」
「皆様無事お帰りになられたということは盗賊をたおされたのですね?それとシーラさんが見えませんが?」
「えぇまぁ、ちょっとその事でお話があるのですがここではあれなのでどこか落ち着いて話せるところはないかな?」
「それでしたら奥の応接室へ案内します。それと込み入った話のようなのでギルドマスターを連れてきますね。」
「は、はい!」
「それではついてきてください。」
職員の人についていきギルドの奥にある応接室へと俺とガルーダのガルシアとアイリスのアイカと共にやって来た。
中には中央に長机と対面にソファーが置かれている。
周囲には調度品が置かれオシャレな雰囲気だ。
とてもギルドとは思えない内装だ。
「お掛けになって少々お待ちください。」
「「「はい。」」」
職員の人が出ていくと俺たちはソファーに腰を下ろした。
「ん?二人とも座らないのか?」
「いいのか?座っても」
「そうそう、汚したらと思うとねぇ」
「大丈夫だろ。汚れたらきれいにしたらいいしさ」
「うぅ」
アイカさんがかわいい・・・
そして、ガルシアもじもじしててキモい
「二人とも落ち着けって、座ってこれでも飲んでいようぜ?」
そういうと、俺はよく冷えた果実水を取り出しコップに注ぎ氷を入れて渡してやった。
「ふぅ。うまいな」
「だろ?」
「落ち着いてきたゎ。ありがとう。」
俺たちはしばらく果実水を飲みながら寛いでいると扉がノックされた。
「失礼するぞ。」
「あ、はい」
扉を開け中にはいってきたのは・・・ん?
「ん、んん」
「あ、こんにちは」
「「こんにちは」」
やべー小さくて見えなかった。
「お前達どうせ小さくて見えなかったんだろ?」
「いえ、そんなことはないよな?なぁ?」
「そ、そうだよな」
「そ、そうですよ。」
「ふーん、まぁいい。僕がこのギルドの副ギルドマスターでフラウだよ。ギルドマスターのリオウは今日は別件で手が離せないでいるから僕が代わりに報告を聞くよ。」
「初めましてカイルです。よろしくお願いします。」
「パーティーガルーダのガルシアだ、です。」
「パーティーアイリスのアイカで、です。」
「二人ともカイルくんみたいに気楽にね?」
「「ど、努力します。」」
「さて本題に入ろうか♪」
なんか、軽そうな感じの人だけど絶対に逆らってはいけないと俺の勘がそう言っている!
しかも自然に敬語で話さなければと思わせる雰囲気流石元Sランクか?
でもギルドマスターはそうでもなかったというかんー?
まぁいいか。
「それで、君たちはCランクの昇格試験に行っていたと聞いているが何を報告したいんだい?そもそも試験官もいるはずだが見えないしね?」
「えっとですね。簡単にいいますと、まず俺たちは試験の対象である盗賊を殺すか捕縛は完了したのですが、盗賊のアジトの地下にスカベンジャースライムキングが居ましてそれが討伐後出て来て戦闘し、勝利したあと実はそのスライムは人工的に作られたものと判明というかシーラさんの仲間が作り離しそれを監視などを見守る役としてシーラさんが居たらしくスライムを倒したあと襲われてそれを退け王都へ帰還となりました。説明が下手ですみません。」
「ふむ、カイルくんの言い方だとシーラくんは他に仲間がいるように聞こえるがどうなんだい?」
「仲間というか、どこかの組織に入っているみたいです。それにシーラさんの戦闘力ですが特殊な魔道具で力を押さえていたようで実際はSランク下位の中くらいから上くらいの強さでした。」
「ん?カイルくんは戦ったのかい?」
「はい、スライムを倒したあと戦闘になりました。」
このあとも副ギルドマスターからの質問に答えていった。
「さて、長くなったが今までの君たちへの質問を参考にしてこちらでも調査を進めるね!
それと、君たちはランク昇格試験合格で良いよ♪」
「「「え?」」」
俺たちは突然の合格発表で間抜けな顔と声を出してしまった・・・・
□□□□
「はい、それではカイルさんのギルド証です。」
「ありがとう!」
「カイルさんはこれでCランクとなられましたので指名依頼をされることがあります。
指名依頼とは冒険者を指名して依頼をギルドへと申請する制度となります。」
「指名依頼って断ることはできるのですか?」
「断ることは出来ますが指名依頼をされる依頼主は個人的にその冒険者と仲がいい人や貴族などとなりますので普通断ることはないかと思います。また、とくに罰則はありませんが貴族相手だと嫌がらせなどされる恐れがあるのでよく考えてお断りください。」
「それだとかなり俺たち冒険者に不利じゃないか?」
「ええ、ですので指名依頼を受ける依頼の種類を決めて頂きまして登録することで苦手な依頼や嫌な依頼など回避することができますのでこちらの用紙に指名を受けてもいい依頼の種類に○をつけて提出してください。また、提出後でも変更はできますのでその時はお申し付けください。
提出後はギルド証への登録とギルドでの情報共有などいたします。」
「依頼内容の決定は今すぐしないとだめ?」
「いえ、後日でも大丈夫です。その代わり提出されるまで指名依頼は受けれませんが・・・。
それと依頼料ですが冒険者が依頼主と直接交渉で決めて頂きます。」
「それだとギルドの手数料はどうなるのですか?」
「指名依頼についてはランクに応じた額を別に貰いますので大丈夫です。ただし例外がありましてカイルさんのようにランクと能力が合致していない場合は経験や能力などから算出された額となります。」
「ふむ、とりあえず酒場スペースで書いてくるので用紙貰っていきますね。」
「はい。」
俺は用紙を貰い酒場スペースへ行き摘まめる物と飲み物を注文した。
そのあと指名依頼の承諾依頼の選択をするために書類の確認をしてみた。
俺が出来そうな依頼をピックアップするとこんな感じだな。
・討伐(モンスターのみ)
・採集
・鑑定
・護衛
・探索
今のところはこんなものだよな?
俺は頼んでいた飲み物などを片付けると書類を受付へと提出した。
「はい、確かに確認致しました。ギルド証への記載とギルドでの登録が終わりましたのでこれで晴れてCランクとなります。
カイルさんの今後のご活躍に期待しております。」
「ありがとう。」
その時、ギルドの入り口が少し騒がしくなったかと思うと
「ギルドマスターどうされたのですか!」
「ハァハァ、スタンビートが発生した。強制依頼を発令する!Dランク以下は住民の避難誘導と警護を、Cランク以上はモンスターの討伐だ!詳しい話は主足るものが集まってからにする!」
と、ギルドマスターがいうとギルド証が光だした。
その光は1分ほどで消えたが・・・
「あの、これは」
と、受付の人に何があったのか聞こうとすると
「カイル!」
「師匠!いったいこれは?」
「強制依頼だ。カイルは初めてだろうから説明するとなギルドから発令される拒否が出来ない依頼で町や国の一大事に発令されるものだ。」
「それって・・・」
「あぁ、国の危機だな。」
「大変じゃないですか!」
「そうだな。まぁ今回は運良く私とお前がいるから大丈夫さ。」
そう、師匠はニッコリしながらいうのだが・・・
不安だ。
そういえばしばらくステータスを確認していないし確認しておくかな?
「カイル、今のうちにステータス確認しなさいよ?確認したら数値はいいけど上位に来たかどうかは教えてね?」
「あ、はい」
そう考えていたら師匠にも言われた。
さて確認しますかね?
名前:カイル
年齢:15歳
職業:Cランク冒険者
Lv32(10UP)
HP:35,770(2150)
力:4806(230)
頑強:4159(208)
敏捷:4136(212)
知力:3724(198)
魔力:3661(202)
気力:3333(195)
契約獣
グラディオスドラゴンカイザー
固有スキル
【竜化】【竜言語魔法】【竜眼】【アイテムボックス】【才能】
スキル
【槍術】【身体強化】
称号
世界最高の万能者
【槍術】
熟練度35% (5%UP)
【身体強化】
熟練度30%(4%UP)
【竜化】
熟練度10%(5%UP)
【竜言語魔法】
熟練度10%(3%UP)
指名依頼承諾一覧
・討伐(モンスターのみ)
・採集
・鑑定
・護衛
・探索
おー、10レベルも上がってる!てか、能力がほぼ倍くらいになってるなぁ。
24000に合計が少し足りないくらいだから上位に突入した感じだな!
「どうした。ニヤニヤして」
「ニヤニヤしてました?」
「あぁ、してたな」
「能力が上位入ったので嬉しくて顔に出たのかもしれません。」
「ほう、そうかそうか」
あ、なんか師匠の顔が悪巧みを考えてるような顔に・・・
そう思っていると人が集まったようでギルドマスターの話が始まるようだ。
「皆良く集まってくれた!ギルドに全員は入れないため各パーティーのリーダーとソロの者に集まって貰ったが事は急を要する!
原因は不明だがなぜかスタンビートが起きている!
現在モンスターの位置は王都から丸2日ほど馬で進んだ場所にある森のなかでゴブリンオークを中心に約3万程のモンスターが集まっている。詳しい編成については斥候に調べさせているため戦う準備をして明日の早朝正門前に集まるように!そこから現在急ピッチで防護壁を土魔法で作らせているポイントまで移動して向かい打つ予定だ!またAランク以上の冒険者はこのあと奥の会議室へ来てくれ!あ、それとCランクのカイルも同様にくるように!それでは各員他の依頼は中止し手続きを至急行ってくれ!」
あってなんだよ、というか名指しされたら悪目立ちするじゃないか・・・
そして、それぞれ動き出すのだった。
「さて、カイル行くぞ」
「は、はい!師匠質問いいですか?」
「あぁいいぞ。」
俺は師匠と会議室へ向かいながら質問をした。
「王都にいる冒険者全員の手続きをするのは大変じゃないんですか?というか時間足りなさそうですが・・・」
「強制依頼のときはギルド証をとある魔道具にかざすと処理されるようになっているからそんなことはないんだ。」
「へぇ、便利ですねー。」
「そうだな。それよりどんなモンスターがいるか楽しみだな!」
「ええ、まぁ・・・」
師匠ってバトルジャンキーなのか?
そう考えているうちに会議室の前にやって来た。
俺と師匠はノックをしてから中へと入ったのだった。
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